2011年9月11日

詰めが甘すぎ



先日は水が一滴も出ませんでした。今回で2回目です。うちのアパートは良い方で、いつもほぼ出ないという所もあります。いざという時に貯めておいた水をやかんで沸かし、息子をお風呂に入れました。ブータン人は毎日はお風呂に入りません。乾燥地帯で汗をかかないので1週間に1回なんてざらです。私も昨日は沸かしたお湯で身体を洗いました。洗髪はできませんが、バケツ半分の量で充分に洗えますね。たまに水がない不便さは、大切さが分かっていいのかも。いつもは困りますけどね。


この国は住んでみて分かったのですが、本当にブータンは貧困国ですね。インフラは遅れていて、水の問題解決は後回しのようです。貧困とはいえ、なぜかブータン人にはそれを感じさせる悲壮感はなく、大変のようにも見えないところはブータン人の凄さですね。無いなりに色々工夫して、色んな面で豊かに暮らしていますよ。


郊外の親戚の家に行った時、コンクリートの道は途中で終り、そこからは道なき道を歩きました。親戚は小屋に住んでいて、横に建築中の家がありましたが、大工さんがいい加減だったそうで、建築途中で傾き、その後修理もしてくれずにお金だけ取られてしまった状態だそうです。裁判にも応じず仕方がないので少しずつ、自分達の手で建築の続きをしていました。驚いたのはまだ骨組みの状態ですが、中に入ると既に使っていて、椅子などが置いてありました。窓や壁が全部なくても、住めないことはなく、小屋にみんなは寝れないので、息子達が既に住んでいました。ブータン人ってホントたくましいですね。家の周りで野菜をたくさん栽培していて、もちろん農薬は使ってなく、お土産にたくさん貰いました。テンちゃんは初めての牛を間近で見ていました。ティンプーの北部は、南の建築、猛ラッシュと違って静かでしたが、今回久々に行ったら、かなりアパートが建ち始めていましたね。ティンプーで静かに住める場所は無くなりつつあります。


建築途中で逃げちゃった大工さんもですが、横領事件は多く、テレビでは指名手配ではないけど、写真と名前とID番号などが放映され、期日までに出てこなければ裁判になると、コマーシャルをやっていす。8月末までの警告に出てこなかったので、裁判に持ち込まれたと、今もCMはやっています。半端ない放映回数なので、彼は超有名人ですね。裁判結果が出てない時点で全て公開され、家族は恥ずかしいでしょうね。タシさんは友人も借金して逃げてしまったり…。ブータンではお金の問題はあちこちで山ほどありますよ。


(写真:薬草の本。標高が高い・低いの2冊。低いといっても2000m級。薬草の宝庫だそうです)

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