前に書いたかも覚えてませんが、ブータンの指標であるGNHは、幸せでないこともあるからこそ、目指すもので指針に掲げているのだと思います。当のブータン人はGovernment needs helpと面白く言っていますが、ドラッグやアルコールなどの問題の他、最近は銀行がローンでお金を貸すことを全面ストップしたそう。借りたら返すという習慣はないと言っても過言ではないブータン人です。バンバン音が聞こえてきそうなほど、ローンでお金を貸し、ビルを建てたり、車を買ったりバブルでしたが、決まった金額を期日までに返すことなんてブータン人には不可能でしょう。計画するといったことを教育で受けていなく、今に生きる彼らです。計画性が無いという面で、ローンを使わせようとしたブータン政府が一番、計画性が無いですね。そのあおりもあって日本車が欲しいのですが、時期未定で輸入がストップしています。インド通貨と同貨であったブータン貨幣は、信用を無くしてしまいました。バブルは、とうとう弾けだしたのかも・・・。銀行にお金を預けるより、持っていた方が安全なのかと考えてしまいす。ローンでお金を貸し出す際のデメリットを読めないのは、ブータン人が普段から物事の良い面だけしか考えないことが原因だと私は思います。彼らは猜疑心がなく無邪気で、言葉を変えれば知識に乏しい面があります。デメリットについて考える習慣がないので、問題はよく起きますね。
おととい義妹が引越しをする家をチェックしに行きました。ビルが乱立する場所で、価格が安い最上階に今月末に引越すことになっていました。オーナーがやたらと多弁で、目に輝きがなく、口調も変だったので、後から妹にどうだったか感想を聞かれても「良いアパート」とは言えずにいました。入居日も決まり、引越しのトラックもオーナーが出してくれると言ってくれたのに、昨日になって貸すのはキャンセルと。そして、今日になって、またOK。オーナーの青年はドラッグ中毒だそうです。私としてはキャンセルになって良かったと思ってましたが、階下にドラッグ中毒がいても妹は気にしないそうです。貧困や仕事がないことからドラッグやアルコールに依存する人も多い国ですが、今回のようにビル2つ持って、お金の使い方を知らない若者もいて、夢を持てない人々は快楽に走ってしまうんですね。格差社会で差が激しい今は欲望やジェラシーも生まれ、有る程度、年齢を行った人は気にしないでしょうが、若者は翻弄されてしまうのでしょうね。近代化の波による悪影響を先読みできる能力を持っていないと思います。GNHでブータンが幸せの国だと思っている人もいると思いますが、この国の人はGNHが無くっても、なんら変わりないでしょうね。意識している市民はほとんどいません。日本に里帰りした際、知ったのですが「不安遺伝子」というのがあって、セロトニンという神経伝達物質がストレスに対応する物質が日本人は不安定で、うつにもなりやすく、日本人はこの「不安遺伝子」が世界でトップだそうです。いつも不安で心配したりして、不満も持っていることと関係あるんでしょうね。アフリカはこの不安遺伝子がが少ないらしく、同じアジア人でもブータン人は少ないんじゃないかと勝手に思います。けど、顔は似ているので、遺伝子的には日本人と一緒だとしたら、チベット仏教への帰依と情報が少ないから、楽観的で何でも受け入れることができるのかもしれません。ドラッグ中毒者も受け入れてしまうのは、明らかに日本人と違いますね。先日、妹が友達の旦那を病院に運んだと帰りが遅くなりましたが、7年やっているそうで、ドラッグの過剰摂取でおかしくなり病院に運んだそうです。奥さんはたまにナイフを持ったご主人に追いかけられていたとか・・・。そんなでも一緒に暮らしているのは、器が大きすぎますね。ブータン人はピュアで、現在の様々な問題はピュアだった故、警戒心や猜疑心なく、近代化のスピードと、人格のミスマッチで様々な問題が起きているのだと想像しています。今日は昨年末に亡くなった高僧ドゥンツェ・ティンレイ・ノルブ・リンポチェのプジャで使う5000個のブンパ(小さなチョルテン)を箱から出して洗う作業をお手伝いしました。テンちゃんが遊ぶのに安全で緑があるラカンにいつものように顔出すと、3人の尼さんが箱に囲まれ大変そうだったので、一度、テンちゃんの家に連れて行ってから、義弟と共にお手伝いしました。服もびちゃびちゃになり疲れましたが、労働の後のご飯が美味しかったです。
(写真:親バカ写真館)
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