2012年4月2日

バブルはじけて

先日はWWFの世界キャンペーンで、ブータンも1時間停電すると周りが言っていたので、懐中電灯を用意し、まだかまだかと待っていたら、停電しませんでした。ライトアップしているメモリアル・チョルテンでは電気を消してイベントをやっていました。普段から停電しているブータンなので、停電させる意味もないか・・・と、後から考えておかしくなりました。ブータンにWWFの事務所があって驚きましたね。世界にとってもブータンの自然は重要な存在だし、ブータンはGNHにもあるよう環境保全の力をいれています。自然、といっても首都ですが、緑に囲まれ、家の素材など、自然に近いもの中で暮らすことが、こんなに気持ちいいとは思ってもみませんでした。魂のレベルでこの心地よさを感じているので、ブータンが好きなんでしょうね。前にWWFのジャパンとは仕事で関わっていたので、ブータンの家の中にも服や文具、まな板など、グッズが結構ありますね。パンダのマークが可愛いので、販売キャンペーンをやりながら、私が一番買っていたかも。
さて、ブータンは金融クライシスで、バブルが崩壊しました。野党党首が言っていましたが、ブータン人の多くがインドの大学に通っているそうで、ルピーの制限で学費を払うことも困難になり、様々な影響が出てくるだろうとのこと。今日か明日には、首相からのコメントがあるようです。信用を失ったブータンのお金は、インドルピーと等価で無くなり、ルピーを手に入れるのは日に限定された状況です。商店などは安いインドの物を仕入れて売っているので、輸入制限からインドは外れていても、ルピーがなければモノを仕入れることはできないので、状況が長く続くようなら、倒産もあるかもしれません。様々な商品が値上がりし、多くに影響がありそうですね。隣のビルと隙間もないほどに乱立しているビル群は、欲望の塊なのかも。普段は反省をしない人間性のブータンですが、今回ばかりは政府・国民も立ち返り、原因を考えた方が良いと思います。これ以上、美しい国ブータンを汚す前に、生活が苦しくなる人はお気の毒ですが、バブルがはじけ、急速な近代化に歯止めが掛かってよかったのかもしれません。
ブータンには100名くらいの日本人が住んでいるそうです。多くがJICA関連ですね。中には私もですが結婚してブータンに住んでいる人が何人かいます。このブログを見てお問い合わせいただいてますが、マスコミへの露出は興味ありませんので、お断り致します。ドキュメンタリー制作に関わっていたこともあり、制作の大変さを存じていますが、意義を鑑むと別の形が私には適していると思うので、申し訳ありません。
(写真:4年間お世話になったブータンのキッチン家具。義妹の家に行きます)

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