2008年10月15日

循環しない物のゆくへ

後日談です。ミスブータンはある大企業のお嬢様だとか・・・。世界中にしがらみや不平等は存在するのかもしれませんね。という訳で今回の美意識は国民の心が必ずしも反映されたと限らないと分かり、ある意味ホッとしました。
さて、ブータンで禁止されているもので驚いたのは“煙草”です。入国の際にうるさく聞かれました。2004年に環境保護と仏教的な意味合いなどから、世界初の禁煙国となり販売が禁止されたそうです。けれど、町では日本の学生さんみたく隠れて吸っているのを何度か見かけました。なので、それ程までに厳しい感じてもないのかもしれませんね。喫煙者にとってニコチンパッチもない国で、禁煙はかなりキツイでしょう。
ブータンの町を歩いていると、あちこちに赤いものが落ちています。これは昔ながらの風習“ドマ”です。ドマは熱帯産の果実で、これに石灰粉をつけ、ヤシ科であるビンロウジュの葉っぱに包み、ガムのように噛みます。日本では嗅いだことのない匂いを発するので気になる方もいるでしょう。口の中が真っ赤になるので最初は驚きました。刺激があるので、よくペッペと唾をはいていて、シンガポールなら皆な罰金刑です。友好の証として、私もドマを何度か勧められましたが、さすがにまだ噛む勇気はありません。ドマは植物なので、通りに捨てても自然に還ってゆくのですが、町には結構ゴミも落ちています。煙草禁止も王様の意見が大きそうなので、ドマ以外の“ポイ捨て禁止”も考えて欲しいですね。たぶん、以前は自然に還ってゆくものしかゴミとして出なかったのだと思いますが、最近は自然に還らない商品が入るようになり、ゴミへのルールが追いついていないのかなぁと感じました。商店のあるゴチャゴチャした所に王様はいらっしゃらないと思うので、町の汚さはご存知ないのかもしれませんね。

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