2008年10月3日
Roasted Earth
古巣での環境イベントに参加してきました。以前はイベントを開催する側でしたが遠ざかっていたのでとても新鮮でした。基調講演のアーヴィン・ラズロ博士は哲学者・物理学者・音楽家です。映画ガイアの中で博士が言う“カオス理論”は、私には難し過ぎて理解しきれなかったのですが“生”は違いますね。私が勝手に博士の話は理解しきれないと思い込んでいたようです。お話は端的で分かりやすくロースティッド・アースという言葉にドキッとしました。ローストチキンじゃなく、地球ですよ。自然界のスピードと私たちの生活や経済のスピードが合わず、急ぎすぎてしまったようです。今、手を打たなければ残念な道をたどるけど、何かを起こせば良いとのこと。地球上にある資源エネルギーは有限ですが、太陽エネルギーを利用すれば、すべての問題は解決できるとのお話でした。今の日本で生活するには地球にとってはどうしてもマイナス的にしか生きれないと、少し悲しく思っていました。イベントをやったり情報発信をしていてもどこかに虚しさがあり、それに焦りもプラスされ、たまに失望さえ感じる程でした。なので私にとってブータンで暮らすことはとても嬉しいことなのです。実際に生活してみればすごく不便だと思いますが、CO2排出は今より少なくなるでしょう。ブータンは法律で森林を60%以下にしてはいけないと定められているそうです。環境のことを考えると、究極は“欲”を抑えること以外に方法はないと私は思っています。手に入れようと思えば何でも手に入ることは嬉しいことだけど、不幸物語の始まりでもあるのです。老子の言う“知足”が重要そうです。余談ですが最近、老子ってスゴイってつくづく感じます。紀元前の言葉が今も活き続けています。環境に対してはブータンからたくさんのヒントをもらえそうですね。
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