2008年11月12日

とってもブータン

行くことになったせいなのか、わからないけど、ブータンがらみの話題が舞い込んでくるようになりました。最近は雑誌やテレビで取り上げられるようになったこともあるでしょうし、今年がブータンにとって特別な年というのも、その理由でしょうか・・・。新国王への戴冠式がつい先日行われ、今年の3月には選挙が行われ、絶対君主制から立憲君主制になり、今年はブータンの歴史が塗り替わる特別な年なんですね。そんな時期にブータンとのご縁を持つことになり、不思議な感じがしています。ブータンのことをもっと知りたいと思った方におススメするのは「現代ブータンを知るための60章」です。前国王時代の内容ではありますが、お国事情がとてもよくわかりますし、著者のニュートラルな感性がイイですね。ブータンではたくさんマツタケが取れるそうで、ブータン人は食べないので、移住した折には日本へ輸出し、マツタケ御殿でも建てるか・・・と、たくらみましたが、この本を読み断念しました。マツタケのピークは7月なので、夏の日本では売れませんしね。
ダライ・ラマ法王がインドへ亡命後、ブータンはすぐに支持する国をインドに決め、中国との通商をたったそうです。ブータンにはいま、1,500人の亡命チベット人が住んでいます。日本に80人位います。ブータンには思った以上にチベタンが居るとわかり、ブータンへ行くことが、より一層楽しみになってきました。仲間がいるようで嬉しいです。本の中で他に印象的だったのは、JICAの農業専門家によれば「ブータンで日本の10分の1でも農薬を使えば、食料自給率は100%になる、しかし、宗教上の理由から農民は虫を殺すのを嫌がる」そうです。また1999年に衛星テレビとインターネットを解禁させた第4代国王は「情報の量と欲望は比例する」とのご発言。極端な近代化にならないよう、国王をはじめとするリーダー達は、智慧をもって国民を見守っているんですね。日本の政治家の皆さん、互いの欠点を突き合ってる場合じゃありませんよ。

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