2009年4月2日

初対面

彼の両親が遊びに来てくれました。少し緊張した様子でしたが、2人とも本当に優しいお顔をしています。自分のところで採れた赤米や、手作りチーズとバター、それにお茶のお供になるザウというお菓子のようなものと、コーンをつぶして乾燥させた物、それとグリーンピースとニンニクをたくさんいただきました。まぁ、こんなに重いものを遠路はるばる持ってきていただき、大切にいただきます。彼はお父さんがビールを飲むからと、買いに出てったはいいけど、なかなか帰らずに結局、お財布を忘れたとか言っています。代わりにご両親が持ってきたブータンのお酒、アラを彼が飲んでいました。アラの飲み方はバターを鍋で溶かし、それにアラをいれ温めます。沸騰したらアルコール分が飛んでしまうので人肌程度です。お父さんは普段、声が大きくて口数が多いらしいのですが、帰ったあと、彼が“今日はお父さんが小さな声で優しく話していたよ”と言っていました。お父さんは我が家を“天国”と表現しました。電気がなく、すすで汚れた実家と、きれいで明るい家を比較したのでしょう。彼はお父さん似と思っていましたが、お母さんにもよく似ていました。お母さんは胃の具合が相当悪く、でも痛いとは言わないそうです。でもたまに表情で痛さをこらえているのが分かります。よっぽどの時に痛いというそうです。首都ティンプーには治療のために出てきたというので病院かと思いきや、さすがブータン。何日もラマ(お坊さん)の所へ通い、プジャ(祈祷)をしてもらっています。お母さんはお肉など食べられず、料理はブータン風とはいきません。野菜中心です。妹がお母さんの料理を作りましたが、大きな唐辛子は入るは、バターも塩も入り、最後にチーズです。私には十分辛そうで胃に負担そうだなぁと思っていたら、やはり翌日はダウンしてしまいました。ブータンの人は健康についての知識はまだまだ低いようです。胃に負担を掛けない料理とか、わからないんでしょうね。お母さんも長年、唐辛子を食べ続けているので、やはり刺激がないと美味しくはないんでしょう。それにしても心配です。これが日本であれば、検査して手術で治るのであれば即手術でしょうが、そういう訳にはいかないんでしょうね。お母さんはテレビのブータン放送を見ながらクスクスしています。実家は電気がないのでテレビが珍しくって面白いそうです。お父さんは写真で見ていましたが、本当に超イケメンで、でも性格は彼ソックリな感じで面白いことを発見してニコニコ笑っています。本当に仲良しの夫婦で、どこへ行くのも一緒だそうで、おトイレも一緒に入っていました。カワイイですね。ブータン流にご飯は上手に手で食べていました。妹も両親が来て喜んでいます。お母さんは胃潰瘍だと思うのですが、どうか痛みが取れますように。
(左は弟、首相の警備をする警察官)

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