2009年6月17日

価値ある物と事

1Q84」が読みたいのですが、ずっと完売ですね。宇多田の「点」も読みたいけど、完売で悔しいです。昨日もブータンの織物などを見にぶらりと街を探索しました。細かいデザインは何日間もかけて織られたもので、色などが好みであれば、もう欲しくなちゃいますね。キラ(女性の民族衣装)は結婚手続きに必要だったので、1枚持っていますが、まだ追加では買っていません。じっくりと選びたいと思っています。街を歩いていたら、チベットの伝統衣装を着たお婆ちゃんに会いました。私がチベット国旗のTシャツを着ていたから、わかったようでニコッと笑っていました。ああいう昔ながらの民族衣装を着ている人を見ると、なんだかホッとします。昨日はブータンの織物で今っぽい服(といってもダサい域)のお洋服屋さんも覗いてみました。生地自体はブータンの織りでジャケットやスカートなどに仕立てられていました。ドレスっぽいものもありましたが、どれも素敵とは言いがく、何だか無理している感がヒシヒシと伝わってきて、逆にもったいないなぁと感じてしまいました。民族衣装は民族衣装であるから美しんだなと再確認しました。文化を崩すことは簡単なことだとも感じました。日本の着物も同じで、アレンジした衣装って美しいって思えませんね。価値を落としてしまい兼ねないなと感じました。ミス・ブータンが美しくないのと同じように、この国は美しさの価値を“西洋的な”と勘違いしているようです。民族衣装を売っている店に入ると、まるで美術館に来たような感覚になります。人間業とは思えない織りのデザインです。もちろんテキストなんてありません。母から娘へ伝えられる口述伝統です。変にアレンジなんかせず、ブータン人自身が自分たちの美しさに気づいてくれるといいですね。大家さんも私と同じで昔ながらの形にこそ真の美しさがあると言っていました。日本に戻る時、ブータンの織物を持って帰るので、ぜひ見に来てね。

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