いま、ブータンの学校は試験の真っ只中です。日本でいう小学校でさえ、テストがあります。もちろん日本の小学生だってテストはありますが、この国はレベルが違います。テストの点数が悪いと進級ができないそうで、何度かそれを繰り返すと退学もありうるそうです。日本と同じく小・中学校のレベルは国がお金を出してくれるので教育は無料です。高校も無料だとか。小学校の1年生がクラス1で、6年生がクラス6、中学1年生がクラス7となって、加算されるシステムです。日本の場合は1年生が同じ年ですが、こちらは何歳からでも可能なので同学年でも年の差があって、落第もあるので年齢はバラバラだそうです。最終学歴は、クラスいくつまでいった、ということになります。体育や音楽などの情操的な授業はなく、国語(ゾンカ)以外は英語で授業をします。ブータンの人は母国語と英語が話せる人が多く、インドとの出入りが自由でテレビ番組の90%くらいがインド放送なので、ヒンディーも出来、ネパール系の人も多く国に入っているためネパーリーもわかります。なので普通の人でも4ヶ国語が理解できたりします。あんまり頭がイイ!?とは言い難い妹も4カ国できます。ジュミを見ていると勉強大嫌いでまったく集中せず、点数は磯野カツオです。でもこれって仕方がないなとも感じました。テストに合格しないといけないプレッシャーもあるし、教科書を見せてもらいましたが、分厚いだけで面白みも何もありません。もう彼の中に勉強は面白くない、大嫌いという感じになっていると思います。追い打ちをかけるように、お婆ちゃんや大家さん、周りの大人たちがみな一様に「勉強しないさ」と口ぐせのように言っています。でもこれもまあ仕方がないことで、ブータンは日本以上の学歴国家で、ちゃんと学校を出ていないと仕事はありません。ただでさえ仕事が少ない国なので普通の収入を得て生活するためには学歴は必須です。ブータンの人はあまり先を読みません。これは今を生きることになるので、イイ面もありますが、見方によっては悪い面もあると思います。日本では小さい頃に1日の過ごし方や夏休みなどは短期・中期計画などを自らたてるような教えがありますが、この国はそういった時間管理や将来設定などの授業はありません。先を読まない、計算高くないので、付き合う分には、とてもイイのですが、「こうしたら、結果、こうなる」という観念自体がブータン人には少ないように感じます。今を生きるのが精一杯で、そこまでの感覚になれないのかもしれません。日本でも最近は私立中学に入れるのは当たり前になっているので、小学校の頃から熱心に勉強をしている子も多いでしょう。「どんぐり倶楽部」というイイ学習法があると知ったのでちょっと調べてみたら、なんだか楽しく勉強できそうで、例えば算数も数字の大きさよりも、絵でのわかりやすい計算の方が大きかったり、国語の書き順などは色をつけていくようです。楽しそうなので子どもも自ら考え、学習が進みそうな方法です。想像力をつけることは、とても大切なことです。教育とはまさにこの行為、どれだけ想像力をつけられるか、にあると私は感じます。ブータンではここの部分に価値は置かれていないようです。私自身、勉強は嫌いな方で、勉強って面白いかも…と気付いたのが社会人になってからの遅咲きで、それから会社に行きながら夜学に7年間通いました。勉強は面白くない、嫌なもの…と思わせない教育がいいですね。友達がシュタイナーやモンテッソーリの研究などしていましたが、子どもができるなんで想像もしたことがなかったので難しそうな感じね…とただ思っていましたが、今頃になって調べたりしています。図々しいけど子どもへのプレゼントはオモチャよりもぜひ絵本を下さいね!オモチャであふれる子供部屋をこれまでたくさん見てきました。物を与え過ぎると物の価値にマヒしそうな気もします。それとご不要になりました、お古の乳母車と布おむつ、あったら連絡ちょうだいな。
2009年6月19日
何のため
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