2009年7月23日

興奮冷めやらぬ

昨日を振り返って、やや興奮気味で、でもよく眠れました。ブータンの人々には、まだ天体観測を楽しむ、という域までは達していませんが、子供たちは洗面器に水を張って、そこに太陽を写したりして、楽しんでいたようです。昔の人が恐れた気持ちが昨日でよく分かりました。ジュミママは家で太陽をダイレクトに観て、目が痛くなってしまったので、布団に顔伏せ、しばらくしてまた観ようとした時に、辺りが真っ暗になっていたので、自分の目が悪くなってしまったと思ってビックリしたそうです。なので、ブータン人はまだまだ日食がどういうものなのか、という情報を完全には知っていないんですね。でも、今回、テレビで日食を楽しむ姿が放送されていたので、次回には少しは怖れも薄らいでいるかもしれません。日食を不吉と捉えるブータン人も、日本人とベースの部分は同じだなと感じます。農業従事者がほとんどというこの国では、太陽のありがたみを痛いほど感じているでしょう。日本では太陽を神と同じような存在として崇める文化だと思います。そこには自然に対する畏怖の念があって、これはブータンも同じで、大切な太陽が消えるからこそ、不吉と捉えている訳なんですよね。

昨日はあちこちに祈りに行きました。シムトカ・ゾンという1629年に最初に建てられた古い寺院に最初に行きました。今は改修され景色にマッチしたとても美しい場所でした。中の壁画なども素晴らしく、仏像をみながら、なんだか京都の三十三間堂を思い出し、日本のお寺のような不思議な感覚になりました。帰り際に改修の説明書きがありティンプーを訪れ、その時に亡くなった日本女性がいて、その方の寄進によるものだと書いてありました。聖地に行って命を落とすということって、よくあるようです。中にいる間“なんでこんなに日本を感じるのだろう…”と思っていた理由がそこで分かりました。

帰りにはボタニカルガーデン(植物園)に寄りましたが、いまは真夏なので植物たちも水を欲しがっているようでした。とても眺めがよく、大家さん一家とそこで赤ちゃんを中心におやつを食べながら休憩し、その後、インド人街にも寄りました。そこにはインドから入る激安のお店があり、大みそかのアメ横のような賑わいで圧倒されました。帰りにもう一つ寺院により、夕方近く人がだいぶ少なくなってからメモリアル・チョルテンに行きました。日中はブータン市民が全員集まったかのようでした。昨日は濃い一日でクタクタでしたが、今日になり妹がトンサから戻って家に来たので、更に刺激的な日が戻ってきそうです。1週間でハワイにでも行って来たかのように真っ黒になって帰ってきました。お父さん・お母さんのお手伝いをたくさんしたんでしょうね。大家さんがマツタケを大量に手に入れ、半分分けてくれました。妹に聞くとマツタケは大好きなようで、マツタケご飯を気に入って食べていました。これでもか、ってくらいマツタケの入ったご飯です。贅沢ですな。

(日本人ツアーの皆さん)

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