ブータンに来て、日本にいた時よりもお金について考えることが多くなりました。貨幣価値が違うということもあるし、何しろ周りがいつもお金の話をしています。お金で欲しい物が手に入るようになって歴史が浅いブータンは、お金も怖さは知らないのか、様々な問題が起きていますね。
昨日は旦那の従兄弟が私に会いたいと、遠くから来てくれました。従兄弟の中でも一番年上で53歳。大家族なので兄妹・いとこの年齢幅がとても大きいですね。携帯会社の支店長を退職し、旅行会社を始めるので色々教えて欲しいとのこと。既に事務所を構え、2人雇い3台のPCを用意し、簡単ですがホームページも出来ていました。うちよりも既に立派なオフィスですね(笑)。義妹が笑って「お金儲が好き」と彼を言ってました。働くのが趣味という彼は、携帯会社の支店長時代も朝4時に起き、タクシー運転手をしてから、会社に行っていたそうです。ひっきりなしに電話が掛かってきて、見ていると日本人のような働きっぷり。ブータン人にしては珍しいタイプに感じました。70歳まで一生懸命に働くんだそうです。意欲的に働く彼をみていると、同居している22歳の義弟がお爺さんに思えてしまいました。53歳のいとこの方が断然、生きていく意欲を感じました。義弟は最初から諦めている感じ・・・。今時のブータンの若者には夢がありませんね。
義妹は娘が産まれ、友人が保険に入っていると聞き、自分も慌てて結婚手続きをし、子どもに戸籍を作り、保険の手続きを。よく聞くと学資保険のようです。お金を支払ったのに領収証をくれなかったと怒っています。よくよく話を聞くと、友人は2年間、お金を支払い続けているのに、領収証も保険証書もないと。別の友人は支払い請求をしたら「すでにお金は渡している、忘れたのか」と言われたそう。そんな話を知ってい、何で保険契約するのか不思議ですが、そこはブータン。人を疑わないし、物事を知りません。RICB (Royal Insurance Corporation of Bhutan Limited)のスタッフと言っているのも、ウソでしょう。確かめたのか、と聞いたら、確かめていないと・・・。義妹は今日、絶対にお金を返してもらう!と意気込んで行きましたが、さて、どうなるやら…。
(写真:桶から衣装ケースに発展した湯船)