2012年12月14日

お金に目がくらむ!?



ブータンに来て、日本にいた時よりもお金について考えることが多くなりました。貨幣価値が違うということもあるし、何しろ周りがいつもお金の話をしています。お金で欲しい物が手に入るようになって歴史が浅いブータンは、お金も怖さは知らないのか、様々な問題が起きていますね。

昨日は旦那の従兄弟が私に会いたいと、遠くから来てくれました。従兄弟の中でも一番年上で53歳。大家族なので兄妹・いとこの年齢幅がとても大きいですね。携帯会社の支店長を退職し、旅行会社を始めるので色々教えて欲しいとのこと。既に事務所を構え、2人雇い3台のPCを用意し、簡単ですがホームページも出来ていました。うちよりも既に立派なオフィスですね()。義妹が笑って「お金儲が好き」と彼を言ってました。働くのが趣味という彼は、携帯会社の支店長時代も朝4時に起き、タクシー運転手をしてから、会社に行っていたそうです。ひっきりなしに電話が掛かってきて、見ていると日本人のような働きっぷり。ブータン人にしては珍しいタイプに感じました。70歳まで一生懸命に働くんだそうです。意欲的に働く彼をみていると、同居している22歳の義弟がお爺さんに思えてしまいました。53歳のいとこの方が断然、生きていく意欲を感じました。義弟は最初から諦めている感じ・・・。今時のブータンの若者には夢がありませんね。

義妹は娘が産まれ、友人が保険に入っていると聞き、自分も慌てて結婚手続きをし、子どもに戸籍を作り、保険の手続きを。よく聞くと学資保険のようです。お金を支払ったのに領収証をくれなかったと怒っています。よくよく話を聞くと、友人は2年間、お金を支払い続けているのに、領収証も保険証書もないと。別の友人は支払い請求をしたら「すでにお金は渡している、忘れたのか」と言われたそう。そんな話を知ってい、何で保険契約するのか不思議ですが、そこはブータン。人を疑わないし、物事を知りません。RICB Royal Insurance Corporation of Bhutan Limitedのスタッフと言っているのも、ウソでしょう。確かめたのか、と聞いたら、確かめていないと・・・。義妹は今日、絶対にお金を返してもらう!と意気込んで行きましたが、さて、どうなるやら…。
(写真:桶から衣装ケースに発展した湯船)

2012年12月12日

3歳 おめでとう!


テンちゃんが11日で3歳になりました。家族と家族のようなアパートの方々と、ささやかなパーティをしました。ロウソクに火をつけたら、音がすると思ったのか、耳を押さえていたので笑えました。ケーキはBig Bakeryというパン屋さんで、注文。昨年は美味しかったんですが、今年は甘さ倍増で、ちょっと失敗。こっちのケーキはメチャ甘いですが、原因が分かった気がします。大勢で切り分けるので、1人の渡るケーキは薄さ1センチくらい。だからあれくらい甘くていい訳なんですね。3歳になって成長したかと思いきや、義妹の赤ちゃんがいま、一緒に住んでいるので、テンちゃんは赤ちゃん返りしたようで、私に抱きついてキス攻撃で参ります。来年3月から幼稚園行きを目指してますが、やってけるのか、毎日ついて行ってしまいそうでコワイ。警察官の義弟が近々、心臓手術をすることになり、あさってインドのコルカタへ。本人も相当参っているようで「生きてブータンには帰れない」なんて、弱気なことを言っています。薄給なのに大勢家族を養う義弟、とても良い子ですが、ブータン人なのに心配性。若い頃、13歳くらいからドマとタバコをやっていたので、身体を悪くしたのかもしれません。半額は政府が、半額は自己負担だそうです。首相の警備をしているので、首相にも相談したそうです。一緒に親戚が付き添いで行きますが、タシさんもツアーが終わったら、コルカタへ行く予定です。ちょっと心配ごとがありますが、祈るしか出来ません。

2012年12月6日

ここだけの話


12月の師走ですね。でも、ブータンなので、そんな感じはゼロです。お正月は特に祝うことはありません。日中はポカポカで、3時半くらいに陽が山の向こうに行く頃、急激に気温が下がります。石油ストーブを使ってましたが、新品なので不完全燃焼ということはないと思いますが、その内に目が痛くてどうしょもないので、ストーブは止め、パネルオイルヒーターを使っています。電気をかなり使うようで、電気代は高くつきます。冬は2倍はしますね。調べたら石油ストーブは身体に害が大きいようなので、止めて正解でした。

テンちゃんはもうすぐ3歳。なかなか言葉が難しい感じのテンちゃん。私があくびをして涙を流したら、「あめ」と。キュンと親バカしています。いちごの絵を見て「strawberry」とナイスな発音。彼の頭はどうなっているのでしょうね。可能であれば、春からは幼稚園にと思って、色々と見にいきました。どこも人数が多すぎるので、今なら幼稚園を経営すれば儲かるでしょうね()

ブータンは相変わらずで、毎週火曜のNo Car Day12月からいきなりなくなり、月に1回だけに。ルールをコロコロ替えられるのが、ブータンの良さ?でもあります。学校が冬休みに入る頃で、3月まで長い冬休みです。その代わり、夏休みは短いですね。就職難は続き、若者はゴロゴロ…。ツイッターにはあまり書けませんが、ドラッグの問題は想像以上に深刻で、親戚も今、リハビリ施設にいます。笑えますが、ブータンってまだまだ独裁国家的な所もあって、自由にモノは言ったら、お咎めが・・・。不思議ですね。私が日本に帰省している間、ロイヤル内で発砲殺人事件があったそうですが、決してニュースにはなりません。コソコソです。建築ラッシュのバブルなティンプーは、金融危機でローンは停止になりましたが、すでに建築中の場合は、引き続きローンは可能で、新規は難しいそうです。これでバブルは崩壊し、いま建築中のビルがすべて出来上がったら、需要と供給が逆転し、土地や家賃は下落して、ビルオーナーはローン返済が厳しくなるんじゃないかな、と思っています。12年後でしょうか…。2020年にはジグミ・ティンレイ首相が海外支援から卒業といっているので、訳の分かんない気持ちが悪くなるような発展の仕方に歯止めが掛かり、自分達の力で国を作らざるを得ないので、職も増えて、いいんじゃないでしょうか。あとはインドからのドラッグ持ち込みをどうやって阻止するか、ですね。
(写真:お鼻にカエル)