2011年10月12日

お祭り騒ぎ







昨日はチャンリミタン競技場で国王結婚のリハーサルをしていました。当日は混雑しているので、とても見れそうにないので雰囲気が分かってよかったです。ブータンの秋は夏よりも、はるかに暑く、頭で目玉焼きが焼けそうなので、練習している人達もすごいですが、当日は国王や首相など、あの灼熱の日差しで大変だと思います。先日、ティンプーのツェチュ(祭)に行った時も、すごい人でしたが、きっとはるかに超える人でしょう。第4代国王から5代に代わる戴冠式の際はあまりの人混みに死者も出たそうで、しかし、秘密のことでニュースなどには一切出ていないそうです。テレビでお茶でも飲みながら、見るのが私には良さそうです。秋はお祭りシーズンで、ツェチュは初めて。旦那と妹は仕事で行けず、妹の彼氏のお姉さんであるリンポチェの奥さんに連れていってもらいました。3日間の内、2日目が一番面白いということで、かなり楽しみました。人・人・人ですごかったですが、日陰に入ることができたので、どうにかなりました。暑さの中、踊り続ける僧侶もタイヘンだと思いますが、踊りよりも、「死後の審判」が面白かったです。死んだ後に天か地か、生前に善きことをしたか、悪いことをしたかで審判されます。悪いことは命あるものを殺すことが悪いことなので、蚊やゴキブリなど虫をたくさん殺してきた私は、死んだ人が審判後に地獄へ連れて行かれるところが、鳥肌がたつほど怖かったです。審判の途中が長い長い。すごくドロドロとしたBGMで、焦らす焦らす。ミリオネラのみのもんた以上の焦らしでした。帰ってから弟に審判のことを話すと「100%真実だ」と言っていました。私が笑っていると、お父さんを呼んできて、お父さんも同じく真実だと真剣に行っていました。ブータン人はこれを信じているから、よく生きようとして優しくて親切なのかもしれませんね。前のレリック(ブッダの歯)のブレッシング同様、ツェチュでも祝福が受けられますが、これまたエライ人。ギャーという声も聞こえるくらい列の先頭はタイヘンでした。私は中間に並んでいましたたが、朝の中央線並みの混雑具合でした。ただ違うのは、ちょっと臭かった…。リンポチェの奥さんが危ないからやめよう、と言ってくれたので良かったです。ブレッシングを受けたいのは分かるけど、仏教の大きな教えである「欲」と言う面では、ほどほどが良いなって感じがします。ご加護を受けたいという気持ちはわかるけど、何が何でもというのは強い欲なので、抑えるのが仏教の教えですね。ブータンは仏教国だけに、信心深く、すべてが仏教を基本に生活してますが、形に囚われているところもあるような気が最近しています。祈ればいいとか、行事をやればいいとかではなく、教えを燈明として、善く生きることが仏教徒なんだと思います。


(写真:ティンプー・ツェチュ。死者が審判されてるところに道化師が加わっているのが、さすがブータン。)

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