2013年1月15日

ブラック・マジック

警察の義弟は今、インド・コルカタの病院に入院中。どうやら近親婚が原因で身体に不具合があるようです。義母の弟である伯父は人の病気を治すヒーラー、シャーマンです。義弟はブラック・マジック(黒魔術)を掛けられていると伯父が読み、伯父はブラック・マジックの呪いによる病気は治せないので、専門の人に頼み、呪いを解くプジャをしてもらいました。祈りが佳境に入ると、鏡に呪いを掛けた人が現れ、そこにいた義弟の嫁と、もう一人の義弟は、すぐに誰か分かったそうです。入院中の義弟の予想していた人でした。そして、その呪いの紙の在りかが鏡に映り、言われた場所をかなり深く掘ると小さなパイプが見つかり、泥を避けたら、義弟への呪いが書かれていました。これを燃やし、それを封じるプジャをしてもらいました。少しこれで安心です。プジャの帰りに伯父さんと、マジックを解く専門の人が、私のことを観てくれた所、な・ん・と、私にもブラック・マジックが掛かっていると・・・。原因は旦那のタシで、タシの元彼女が、タシ・ファミリーに呪いを掛けていると分かりました。タシの両親、本人、妻である私、そして義妹のリンジンです。元カノは旦那にいつも「結婚して~」と言っていたそうです。別れた後も何度もやってくるので、義妹リンジンは何度もケンカしたとか…。義弟のプジャの翌日に、我が家でもプジャをしました。初めてのプジャで、しかもブラックマジックを解くプジャは、皆な初めて。伯父さんの指示に従い、色々用意した所に、マジックを解く専門の方が、助手と共にやってきました。軍人さんだけあって、動きがよく、マジックを解くための準備をしていました。机には方位が書かれた布や、何だかよく分からない動物の骸骨があり、目には光る石がはめ込まれ、たくさんの独鈷もあって、少し恐ろしい感じ。プジャが始まると、私はあまりのお香の煙たさで気持ち悪くなり、昼寝をする息子の所へ退散。サイコロを旦那が持って来て、祈って触れと。義妹はあまりの恐ろしさからか、手が動かせなくなり、解く人に、「トイレに行って祈って来なさい」と言われ、祈った後にサイコロを振りました。その後、昨日と同じように鏡に人が映り、旦那と義妹は、すぐにそれが元カノだと分かりました。義妹は民族衣装の柄や色までハッキリ映った鏡に、相当驚いていました。その後、呪いの紙が置いてある場所が鏡に映り、方位を読み、マジックを解く人と助手、旦那と義弟は車に乗って、紙を探した所、3ヶ所目にして、鏡と同じ風景の場所に、紙はありました。岩と岩の隙間の奥の方にその紙はあったそうです。タシはその紙が、マジックを解く人の袖口から出て来ないか、疑いながら見ていたそうですが、その紙の上には苔がむし、周りの土の状況からも、最近に仕掛けられたものではないと感じたそうです。紙が見つかり、庭で燃やし、封じる祈りをしてもらいました。実はその前2ヶ月くらい、私は股関節が刺したように痛く、生活にも支障をきたしていましたが、翌日、その痛みが消え、周りの筋肉痛だけ残っていました。しゃがむのが、あれほど痛かったのに、痛みはどこへ…。ブラック・マジックは針の穴の大きさくらいづつ、人を傷め、最終的には死に至るそうです。私は数年後、死んでいた、と言われましたが、痛みが消えたせいか、本当だったように思えます。身体の不調は、同じく針の穴くらいづつ、良くなっていくそうで、義妹も体中が痛いと言っていたので、少しづつよくなるかもしれません。タシは元カノを殺してやりたい、なんて言っていましたが、無視するのが一番ですね。マジックを解いたことを知られてしまうと、再び掛けられることもあるとか。まぁ、恐ろしい。マジックを解いてくれた方は、有名な人だそうで、ジェ・ケンポ(大僧正)に認められているそう。なんとジェ・ケンポはこれまでに27回、ブラック・マジックを掛けられて、すべて彼が解いたそうです。仏教界で一番偉くなると、そんなにも呪われなくてはいけないのか、と不思議に感じます。義弟曰く「なにがGNHの国だ。こんなに人を病気にさせ、殺そうとするなんて」と、憤慨していました。ブラック・マジックについては、映画で何度か観たことはあり、チベットだけの話だと思っていましたが、ここブータンもチベットカルチャーなんだな、と感じましたね。新年の驚く出来事でした。
(写真がアップ出来ず残念)

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