2014年1月4日

変わろうとするブータン


「ブータンってどんな国?」とよく聞かれ、仲が良い人には「明るい北朝鮮」と応えたりしていました。殺生は厳禁国なので粛清のようなことはありませんが、民主主義とは思えない面を多々感じます。何かと「それは国が認めない」とか、「あの人はBigだから」など。日本以上に権力社会でお金を持っている人が強く、権力を振りかざす人も、それに従いヘイコラする人を見ても、どうもブータンが民主主義国家とは思えない節を私は感じます。まだ民主化されて、そう時間が経っていないこともあるでしょう。ブータンがドラッグ天国であることを言うのは止めた方がいい、と周りに言われたことがあります。ブータンは国のイメージを大切にするので、例えば番組制作などで汚い部分や知られては困るようなことは国が許可をしません。昨年、ブータン女性がバンコク空港で、大量の覚せい剤を密輸し、捕まった為、そのニュースが世界に知られました。ドラッグ天国といっても、ハードドラッグではなく、それが問題で大きな事件が起きるようなことはなく、少しハイになる感じの軽いタイプのドラッグがブータンでは主流です。バンコクで発見された物はハードな物。捕まった女性曰く「インド人に運ぶように頼まれた」と。もちろんブータンで覚せい剤の精製はできませんので、インドから入って来たのでしょう。この覚せい剤のようなハードな物は、ブータンでは使われていないと思います。若者がはまっているドラッグはインドからの物で、インドとブータンはパスポートはなくとも、往来が自由です。ブータンは法律で、煙草の販売が禁止されているので、タバコがキャッチされることはありましたが、これまではドラッグの密輸で捕まる話はあまり聞かなかったので、チェックは緩かったのでしょうね。煙草は大きなニュースになるのに、ドラッグはニュースであまり見ることもなかったので、上の方にも常習者がいるのかな・・・と勝手に勘ぐったりしていました。ブータンの国際空港は大量の覚せい剤を、簡単にスルーさせてしまい、その甘さもあって、「ドラッグの問題はブータンの恥」だと思い始めたようです。それまでは隠していた問題を表に出すよう方針転換をしたように感じます。テレビで頻繁にドラッグの問題を扱っていたり、先月はドラッグ密輸、販売、利用者などの刑罰を重くするよう、たくさんの署名が政府に渡りました。やっとブータンも、この問題に本気で取り組み始めました。




 

2 件のコメント:

灰色ウサギ さんのコメント...

おめでとうございます。
ツイッターでお知らせいただいた不思議発見見ましたよ。
チミ・ラカンなど懐かしいところも出てきました。また行きたくなりました。ご主人の働いているタージ・タシも出ましたね。

今でも連絡取っている私の時のガイドさんがインドの学校卒業して帰りましたが、仕事見つけたいけど見つからなと言っていました。
幸せの国の裏も含めていつも興味深く読まさせていただいています。こんど日本にお帰りになられたらお会いしたいですね。

T&M さんのコメント...

いま、コメント拝見しました。すみません。

お知り合いのガイドさん、インドの学校を卒業されたなら、きっと仕事がみつかると思います。多くがインドに行きますが、卒業できず、リタイアが最終で落とされる人が多くいます。

ブータンは幸せすぎて、少しボケが入っているようにも感じています。

引き続き宜しくお願い致します。