2009年4月1日

気持ちも新たに

今日は4月1日、新年度の始まりです。彼は毎朝ウォーキングに出かけ8:30頃に戻ってきます。戻る10分くらい前に携帯メールへ“日本へ帰りたい・・・!?”と送ってみました。いつもなら人の迷惑も考えず、大声で歌って戻ってきますが、ちょっとシリアスな顔をしています。私はおもむろにカレンダーを4月に変え“エイプリルフール!!”と叫ぶと、Oh my goshとまんまと引っ掛かりました。やられる前に先手を打ちました。その後がすごかった。彼は兄弟や会社のボスなど、ひっきりなしに電話し、ひっかけてゲラゲラ笑ってました。家具屋に行く用事があってので一緒に車で出かけると窓を全開して、そこら辺の関係ない人にも“靴が左右違うよ!”とか声をかけ“ハッピーフール!”と、フール(バカ)なのは君ですよ。
さて、彼がツアーから帰って来た時、神妙な顔をして“ミコ、ノーグッド”とブーツのことを言い出しました。早々にバレタと思って、欲しいと言われて仕方がなく・・・と説明しました。今度は僕に必ず聞いてからにしてね、と。私のブロークンイングリッシュでは妹にまんまとはめられたとは通じませんでした。言葉が通じていないのに夫婦でよくいるなぁとオカシイのですが、結構楽しくやってます。彼はブーツのことで妹をすごく叱り、もう家には来るな!と言ったそうです。かわいそうに…。どうしてブーツのことを知ったのか聞いてみると、彼の会社の人が私と妹が2人で仲良く歩いているのを見かけ、ブーツを履いていたと証言したそう。すごい狭い世界ですね。この国の人は大変にウワサ好きだそうですよ。私はウワサとか一切気にしない性質ですが、気になる人には辛い国かもしれませんね。彼の会社では私をドコドコで見かけたとみんなが言っているそうです。
夜は外でディナーだったので寒がりな私はブーツを取り出し履いていると、“ナニ!?”といつもの変な日本語にイントネーションで驚いています。驚くのはこっちです。彼は妹が私のブーツをねだってもらったと勘違いしていたそう。自分の間違えに気付き“安心した”と言っています。何が安心だかよくわかりませんでしたが、彼の言い分としては、私のブーツは私は似合っても妹は似合わないし、日本の靴が高いことを知っていると。お店で妹がブーツを履きだし欲しいと言われたので買った、と言ったつもりが通じていませんでした。いくらか聞かれ1000ヌルタム(2000円)と伝えたらOKと。あれれ!そんな問題だったの?と笑えましたが、叱った妹に謝り連絡を入れたらといいましたが、直接話すのは嫌な様子です。携帯メールで“誤解でした、ごめんなさい”と送っていました。翌日、妹に会ったら、お兄ちゃんに怒られて泣いていて食事もできなかったそう。あまり強い口調で命令ばかりしていると反発ばっかりして彼女の人格形成に逆効果だよ、と言ったら少し考えて“そうだね”と。3人いる姉妹で彼女だけは少しユニークなので、心配なんだそうです。他はとても良い子らしいのですが、一人都会に出ている彼女は、日本の女の子と変わらなく恋愛やオシャレに興味があり、性格的にはタシさんそっくりなので、男であればいいのかもしれませんが、女の子なので心配なんでしょうね。たぶん、他の姉妹は学校をサボるなんて辞書にないのでしょう。ガミガミは止めてね、と言ったいくらか改善されました。彼のボスは私ですから。
(写真:ゲーム大好きブータン男)

2 件のコメント:

Makoto Sasa さんのコメント...

ははは、そんな成り行きが。うわさ好きのあたり、全然チベット人とかわらないですね。しかも、かわいそうな妹…怒りすぎると人格形成に支障が=賛成です。

T&M さんのコメント...

チベット人もウワサ好きなんですね。悪気は全くないので、微笑ましく感じます。
彼もですが、自分の思い通りにならないからと、怒って思いを押しつけても、ほとんど無意味のことが多いと思うのですが・・・互いに不満が募るはあまり良くないですね。