2012年6月27日
急いで下さい
ウォンディ・ポダン・ゾンというブータンでは、と~っても重要な建物が全焼しました。ゾンは行政と寺院の合体したところで、日本の政教分離とは真逆な感じで、国のすべてとも言える場所です。昨年の震災でダメージがあり、修復している最中でした。原因は電気系統のショートか漏電みたいです。ブータンだから仕方がない面もあるかもしれませんが、でも、あまりに重要な場所なので、全焼は国に問題があると思います。高い場所で風が強く吹く場所なので、火のまわりも早かったんだと思います。被害が大きい割に、死者はなく、2名が煙を吸ったそうですが、それほど酷い状況ではないので、そういう点ではさすがに守られているという気もします。首相がブータンを不在にすると大きなことがあるので、タシさんと「今度も何かあるかもよ」とNYで国連のパン・ギムンと会談しているニュースを見ながら話していました。大地震に金融危機、そしてゾン全焼です。首相はパワーを持っていると感じますが、首相不在時は、現国王だけでだと、見えないパワーが足りないのかもしれません(こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、正直な所。)希望を抱かせるために、再建の話が多いですが、今、急いでやるべきことは、それではありません。ブータンの人は、危機管理はゼロに近いので、火事について、バターランプなど気を付けはしますが、いざ火事になった場合を想像する人はいないように思えます。消火器は見たことないし、テレビのCMで消火ボールみたいな宣伝をしていますが、実物は見たことありません。ゾンは行政の資料はもちろんですが、寺院ですので、仏像や経典など、国家財産の宝庫です。建物は再建できても、経典などは古く、チベットから来た貴重なものが多いでしょう。チベタンは中国に、仏像や経典などの大切なものを、奪われ、こわされているのに、何もない状態で火事とはいえ、消滅させるのは、チベタンに申し訳なさ過ぎます。チベット仏教は国だけではなく、世界の宝と言えるかもしれません。全てのゾンに対し、早く防火対策をして欲しいです。火事を起きてしまった場合に、初期の段階で消火できることが大切です。それまで、見栄えは悪くとも、水をはったバケツをあちこちに配置して欲しいです。貧困国ではありますが、必要な所にはお金を掛けなくてはいけませんね。国王は、今こそ力を発揮して下さい。タイの大きな別荘を売ったっていいじゃないですか。前に勤めていた会社で、同じ部署に消防庁出身の方がいました。やはり火に対してはスペシャリストでした。日本にはそんな人が結構いると思うので、日本とブータンを状況は違いますが、防火の技術面で、日本に支援を要請すれば良いと思います。一般の家でも、火事が起きた場合にどうすればいいのか、基本的な知識を広めて欲しいですね。地震がきたら、机の下に避難すると、最近、知ったブータン人なので、防火については知識はゼロに近いです。諸行無常を一番理解している国ではありますが、責任と言う面で近代化をはかなければいけませんね。
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