2011年9月4日

死生観の差




アーチェリー大会がプリンスチームの優勝で幕を閉じました。ブータンとしては一番いい結果です。プリンスチームに勝っちゃう訳にはいきませんからね。強豪たちを集めたチームなので優勝は当たり前。チームに選ばれると仕事があっても練習に行かないといけないそうなので、それはそれで大変なようです。成績が最優秀者には車がプレゼントされましたよ。ブータンは残暑が厳しく、日差しが強すぎて日中は街に人が少ないくらいです。テンちゃんは日焼け止めを塗っていますが、それでも焼けていました。朝はすごく綺麗でこの風景を見ると、生きる力がわぁ~っと湧いてくる美しさですよ。


さて、お母さんもティンプの生活になれたような気もしますが、大変なことがありました。実家トンサではよくあることですが、前日まで平気だったのに、翌朝、あまりの痛みに気を失って25分間、意識がなくなり焦りました。よくあることのようで、意識なしが2時間くらい続くこともあるそう。その間、ずっと力が入っていて、身体はカチコチ。意識が戻った時、関節が痛くなるそうです。こんなことってあるんですね。日本だったら検査して治療もできるんでしょうが、なんせブータンなので、病院に行っても解決は難しく・・・。「痛くなった時にラジオがあったらすごく幸せ」というので、タシさんとラジオを買いに行きました。充電式がなかったので電池ですがバッタモンではないフィリップスのラジオをまけてもらって500ヌルタム(だいたい1,000円)で買いました。SONNYとか、面白いラジオもありましたよ。ラジオで痛みを忘れられるといいですね。


昨日、アパートの隣のお医者様が亡くなりました。今日はプジャ(法要)をしています。昨日から大勢の人が訪れています。ブータンでは亡くなっら火葬にしますが、その日時なども観てもらいます。場合によっては玄関でなく、窓から遺体を出すこともあるそうです。信心深いですね。日本より「死」の受け止め方が、かなりアッサリしていて、死は当たり前のこととして受け入れられています。日本ほど医療が進んでいないので死がいつも身近にあり、輪廻転生は当たり前のブータンなので、日本のように辛く苦しい死生観ではありませんね。死に対する受け止め方によって、「生」はかなり違ってくると思います。日本はこの受け止め方が言葉が変ですが上手ではないので、生きるのが苦しくなっているように感じます。


(写真:オンマニペメフム)


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