2011年9月26日

正念場かな



ロサル(仏教のお祝い)が年に何回かあり、23日は“Blessed Rainy Day”で長い雨季が明ける日と言われています。日本と同じ、季節の変わり目ですね。この日は水で身体を清めるとBlessingされてことと同じ意味だそう。水のひとつぶに天使がいるそうです。水道の水も、水源は自然・神の恵みなのでOKだそう。1時に洗うといいとのことで、テンちゃんも私も、髪を少しだけ濡らしてみました。その後、雨期は開けず、むしろ本格的な雨期に入った感じで、雨ばかり。洗濯物は乾きませんね。9月に入ってから日中の日差しがとても強く、セミが鳴き始めたので、四季があるといっても日本(東京)とは違いますね。朝晩は少し寒いくらいなのに、セミがすごく鳴いています。


大きな地震の後、余震はほとんどなく、忘れ去られそうな気もしますが、西の「ハ」は建物がダメージを受け、外に暮らしている人もいるそうです。首相は国連総会でニューヨークにいて、フェイスブックでコメントしたものの、ニュースではコメントがありません。今は日本で建築世界大会の基調講演や福島被災地訪問など予定があり、帰国は101日。自国が地震被害が大きいので、早く帰って来て欲しい気もしますが、外貨を稼ぐ意味もあるでしょうし、予定を変えるのは難しいのでしょうね。もし、これが日本だったら、首相バッシングですね。国王は東の方に公務で行っていましたが、戻ってきて被害のあったゾンなどを訪問しています。自然災害の時にはもう少し、国王も首相も良い動きをして欲しい気もしますがブータンの限界なのでしょう。


国王のニュースは頻繁にありますが、なぜ、第4代国王が王位を早々に譲ったか、その理由が分かった気がします。第4代国王はブータン人は神と思っています。ものすごい才覚で、これは多くに知られていますね。その前までは国王が亡くなってから、王位が移っていましたが、第4代国王は、それだとこの国は危ないと思ったのだと想像します。退いたフリして、バックでコントロールをしているのでしょう。第5代はもうすぐ結婚されますが、公務なのにずっと未来のお妃と手をつないでいます。場を弁えずスタイルを気にして、若者に受けようと違う方向に努力しているようです。妹曰く、「国王は私達の手本なのに、好きだからって、いつでも手をつないでるのは、国民には良くない影響だ」と、めずらしくまともなことを言っていました。若い世代は欧米化していますが、スタイルばかりを気にして、大切なことを失いそうな気がします。うちのアパートの隣の住人は、車のメンテナンスの成金です。うちにまで音楽がガンガンに響くほど大きな音をたてたり、家族はみんなタトゥだらけです。今日、ゴミを出しに行った時、お嬢さんに会いましたが、くわえ煙草に鼻ピアス。民族衣装のキラを来ていたので出勤でしょう。残念ながら、ブータンでは生活が裕福になると下品な方向へ行ってしまうようです。

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