2011年11月12日

極端な感じ


今日のブータンはどんよりしているので、ネットの繋がりがあまりよくありません。天気に左右されるなんて、さすが自然な国ですね。黄葉は進んでいます。曇りでなければ、日中は部屋にいるとポカポカ。窓際は暑いくらいです。陽が入らない部屋は寒いので、標高が高い分、太陽は大事です。タシパパはまだ観光シーズンが続いているので、シンガポールの女性5人組のツアーに出ています。フリーランスのガイドもしていて、今回はABCツアーの仕事。お客さんが既に到着しているのに、ホテルがほとんど決まっていない状況で、タシはかなり怒りながらも自分でホテルを探してスケジュールを変更したりしてました。人気のある会社はとにかくブータンにお客さんを来さますが、管理がしきれていないようです。今年の5月からブータン・リトリートをタシは始めましたが、日本人だけで5人の方が、旅行が良くなかったと耳にし、とても残念に思います。ブータンは高額の旅行なので、ツマラナイ旅はして欲しくないですね。ブータンの素敵をいっぱい発見してもらって、思い出に残る素晴らしい旅になると良いなって思います。
さて、ダライ・ラマ法王様の原発による発言があちこちで聞かれますが、法王様は原発が良いとも悪いとも言ってませんし、仏教者であるので、それを意見する立場でもなく、いつもいっているのは「すべてのいのちの大切さ」です。日本の原発の状況について知る由もないし、原発反対の人は法王に「原発はよくない」と言って欲しかったんだと思いますが、それは宗教者の立場として発言するものでもないですね。そこをどうしても法王に原発反対と言わせようとするのは仏教的ではありません。もちろん私も原発反対だけど、「ダライ・ラマ法王が反対といっているんだから、原発はよくない・・・」みたいな構造は違いますね。法王は「よく検証するよう」にと言ってますし、普段、法王様が対話する科学者達の多くは原発推進の人かもしれません。日本の詳しい原発のことなんて分かるはずないし、法王は仏教者ですね。原発問題で抜けているのは倫理的な議論ですが、法王の力を借りるのではなく、日本人自らの力で解決する問題だと思います。
(写真:友達が撮ったナイスショット)

3 件のコメント:

灰色ウサギ さんのコメント...

私はブータンに行ってカルチャーショックの後、すごいブータン好きになりました。チャンスが有ればまた行きたい。でも一緒に行った友人が旅行後ショックだったと言ったので同じかと思ったら、もう行かなくてもいいと言ったんです。同じ旅でもそうです。それはやっぱり何を期待して行くかによるのかもしれませんね。ガイドさんや旅行社の所為ではないのかもしれません。旅行者自身の所為かも。

T&M さんのコメント...

灰色ウサギさん

こんにちは!ブータンについては、その人に人間性が深く関わると私も思っています。感受性というか、アンテナがどうかですね。ここでふれたブータンで残念な旅をされた方は、あきらかにガイドがBadです。今のブータン観光は、瀬戸際に来ていると思います。ベテランガイドはみな会社をおこし、ツアーには出ません。自分のことだけしか考えられないような若者がガイドをしていたりします。来年の滞在費の50ドル値上げも含め、ガタンとお客様は減ると危惧しています。

匿名 さんのコメント...
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