2012年5月1日

ご命日に


今日は建国の父と言われるシャブドゥンの命日で各地で法要が行われました。仏教的に意味が深い日に、良いことをすれば、それが何倍のもなり、悪いことをすれば、それも何倍の意味にもなるそうです。ブータンの仏教は都合が良いなぁと感じることがありますね。経典が入ったマニ車は一回転させるとお経を読んだことになるとか、祈りの旗が旗めけば、同じように祈りになります。少し合理的というか、都合がよくって、なんだか可愛らし感じもします。でも、良いことを積極的にしよう、と思うことはいいことですよね。今日、旦那は仕事でプナカ・ゾンへ。王妃にお客様を紹介できたそうです。国王の警備をする親戚によると、最近の多くの問題に、国王はお怒り気味だそう。今月20日頃から確か「肉なし月」に入りますが、その前は肉屋がラッシュでみんな買い込みはしますが。中には本当に食べないという人もいるし、食べる量も少なくなり、日頃、命を戴くということを忘れがちなので、戒めとして良いことじゃないかなって感じます。先日、初めてブータンのお魚をいただきました。釣りのライセンスを持つ人が、近くの川から釣ってきて、スープでいただきました。やっぱり泥臭かった・・・。ブータンに来て、周りで殺生をする人が初めてだったので、味よりも、そっちに少し驚きました。義弟は生涯に渡って「肉・魚・卵を食べることを断つ」とデチェンポダンに行って誓う予定でしたが、色々邪魔が入りました。まずは私。熱がでました。そしてお母さんから連絡があり、「もし、知らず料理に入っている肉を食べてしまった場合、即死するから。その行はしてはダメ」と。昨日は肉が最後だからと、いっぱい食べていましたが無意味になりました。仏教的に菜食にするなら、僧侶になればいいのに、と勧めると、それは絶対嫌だそうで、可愛い子をテレビいで探しています。彼は過去に動物を2匹殺したことがあり、それをとても悔いていて、毎日お経を唱えています。今日は具合がイマイチだというのに、それを聞きつけ、ブータン人のママ友ら4人の来客が・・・。病気の時には放っておいて欲しい気もしますが、気持ちですね。義妹・義弟がお客さんにおもてなしをしてくれ、助かりました。昨日は大家さんのお婆ちゃんの容態がよくなく、「意識が今あって呼んでいる」というので、言ってみると、息絶え絶えで「もう死ぬようなきがする」と。泣きそうになりましたが、大家さんの行が終わるまでは、とにかく頑張って生きて欲しい。昨日はそんなことを考えて寝たら、頭がパンパンになって、自分が具合悪くなりました。大家さんがもし間に合わなかったら…、と余計なお世話で連絡したい気もしますが、何万回と五体投地する行を完成させることが、大家さんにとっても、お婆ちゃんにとっても良いことなんだと、言い聞かせて寝てます。
(写真:家から西の眺め。朝は良い天気ですが、午後には風が強くふきます。)

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