2010年1月30日

観察

15ヶ月ぶりにチベットと中国の話し合いが再開したそうです。話し合いといっても、今までは一方的で、今回も話し合いをしたという既成事実を作るための目的であって、本質は変わらないでしょう。チベット展もですが、チベット人や文化を守っているような素振りをして、世界中からのバッシングを必死にかわそうとしている印象です。

さて、親バカ物語です。うちの家族はテンちゃんがやっと眠りそうになった頃、あやしに来て、わざわざ起こしてくれます。みんな声がデカスギです。眠い所を起こして、泣かしておきながら、“あ~ぁ、泣いちゃったからママの所だね”、とそそくさ逃げていきます。まったく…。我が家で飼っていた犬は寅次郎といって、トラちゃんと呼んでいましたが、私も含めて家族はテンちゃんをトラちゃんと間違えて呼んだりしています。姉は我が子のように可愛がっていた犬なので、テンちゃんはトラの生まれ変わりだ、と言っています。姉とテンちゃんが入っている秘密結社の目的は“楽しく歌って生きる”だそうです。まさにそんな感じで、テンちゃんは“ホー、ホー”と言って、ほ~たる来いの歌をせがんできます。なので歌ってあげると一緒に歌って、楽しそうに笑っています。舌も出して欲しい時は自分で出すようになっちゃいました。変なこと教えたからと、母に怒られました。でもカワイイので、かくれて“ベー”ってやっています。夜中のオムツ替えは大変ですが、やたらとニコニコ楽しそうにしているので、苦になりません。夜はぐっすり派のようで、起さないとずーっと寝ちゃうことあります。日中はちゃんとオムツが濡れたりしたら、グズグズいって教えてくれるので、楽な方なのかもしれません。布オムツは快・不快の感情が芽生えるので良いそうです。前に一度、夜中にグズグズいった時がありましたが、その日は大好きなお風呂を寝ていたところを起こして入れちゃったので、嫌がっていました。それが影響して、夜もグズグズしていたんだと思います。赤ちゃんは観察して原因など探ったりして、すごく面白いです。赤ちゃんを抱っこするためのスリングをいただいたので、抱っこしたまま授乳ができたりするので便利です。お洗濯干しもできました。スリングはブータンのカムニのようです。カムニとはゾンや寺院に入る時に、男性が肩からぶらりと斜めに掛ける大きな白い布です。


2010年1月26日

少し危惧していた中国との円卓会議は一応、穏やかに進んでいるそうです。ただ、もう一つ気になることが…。COP15で気候変動の影響に最も被害を受けやるい世界の15の都市にブータンの首都ティンプーが…。降水量が変わる結果、高度に位置するティンプーが気候変動で影響を受けやすく、急斜面にある都市が容易に被害を受けやすいとのこと。貧困、および環境悪化を問題に対処するインフラの遅れ、専門的技術や労働力の不足なども要因しています。

そんなティンプーに住もうというのですから、家族は心配しますね。お家を建てようと計画していて、タシさんはそのこともあって帰国しましたが、今日、愛車のプラドを手放したそうですよ。毎日、磨きをかけちゃうくらい好きだったので、少し寂しいでしょうね。明日の仕事はバスで移動すると言ってました。土地購入の件はやはりブータン、計画通りにいかずに、のんびりといった感じだそうですよ。いつになるやら、ふふふ。今日、父が私に、“将来、どこに住むんだ?”と。ブータンに決まっているじゃん、と答えたら、そんなこと言わずに日本に住めば良いじゃないか…、と。あれれ、結婚する時、帰って来なくていいからと言っていたのは誰?テンちゃんが可愛くって“情”が湧いちゃうので、なるべく見ないようにしているそうです。無駄な努力!笑えることに家族みんなしてブータンではなく日本に住んだ方がいいのでは…、と洗脳してきました。そりゃ、そうですよね。家族みんながテンロセ君のおかげでハッピーです。年に数回も帰って来なかった姉が、毎週末、帰って来ます。テンロセ君は姉と一緒に歌を歌っています。♪ホーホーほーたる来い!の“ホー”と“ター”を一緒に歌っています。口を見て一生懸命に真似るので面白いです。私の顔を見ると舌を出すので、パブロフの犬になっていますね。

(写真:上はタシパパそっくりな表情。下、飲み過ぎでしょ)

2010年1月22日

コツ

出産から1ヶ月経ったので市から保健師さんが様子を聞きに来てくれました。吊るすタイプの体重計で4500gあり、すくすくと育っているそうです。吸うのが上手になったので、おっぱいのあげ方を簡単な抱き方に変え、ちょっとしたコツを教えてもらって、とても楽になりました。テンジンは飲み終わると、酔っ払いのオヤジみたいなうなり声をあげ、とても満足気です。6ヶ月まで母乳だけで育てるよう言われました。母乳は何よりものワクチン効果があるとか。ユニセフが世界に母乳育児の運動をしていて、突然死の予防や病気になりにくかったり、病気になっても軽くてすんだりする効果があるそうです。お風呂での洗い方もコツを教えていただいたら怖さが消え、すごく楽しい時間となりました。昨日はオシッコかけられましたけどね。私と一緒に湯船に入っています。食事は和食を心掛けますが、やはり疲れがあるせいか甘い物が食べたくなり、ケーキを食べたらテンロセ君のうんちが違っていました(汚くてゴメンナサイ)。洗う時にサッと流れていたのに、流れにくくべとっとしています。こんなにも母の食べ物が影響するなんて驚きました。いつでもバタバタあばれていますが、タオルで無理やり包んでしまった方がおとなしくなるとのことでやってみましたが、今度は手が出せないと全身で大暴れしていました。私が“アー”とか“オー”とかいうと、マネして言います。目も見えるようで私が“ベェー”と舌を出したら、小さなベロを出していました。楽しいので何度もベーっとやっていたら母(おばあちゃん)に“変なこと教えないのっ”と怒られました。部屋に法王さまのポスターを貼ってあり、寝ながらずっと見つめています。袈裟が赤っぽいので、赤ちゃんにも見やすいのかもしれません。騒いでいても法王様が目に入ると、途端におとなしく、じっ~と見つめています。姉は懸命に“ター”と言い聞かせていました。なんだか聞いてみると、秘密結社の暗号だそうで、姉はテンちゃんと2人で秘密結社を作ったそうです。もし入りたいなら入れてあげるけど、テンちゃんより後に入るから位は下だと言われてしまいました。赤ちゃんが泣きやまない時は聖飢魔Ⅱの「蝋人形の館」を聞かせると泣きやむとテレビでやっていたそう。ベース音が胎内に居た時の心拍音ににているらしいです。さっそく実験してみようと思います。みんなテンちゃんで遊んでいますね。観察すると実に楽しいのです。

2010年1月19日

腹減った~!

タシさんはインドに居るお坊さんの弟の所に寄り、昨日ブータンへ戻りました。ブータンはちょうどロサル(お正月)です。お正月には家族が集まってご飯を食べ、男どもはアーチェリーをしたり、女性陣はおしゃべり三昧だそうですよ。昨日はテンロセ君が眠らずに休む暇をゼロでず~っと起きていたので大変でしたが、今日はその分、取り返すように寝ています。一ヶ月経ってお乳を吸う力が強くなってイタイイタイ。手でガシッと押さえつけるので、おっぱいが張っているので、これまたイタイ。のんべえでザルですね。布団をかけても自分で半分まではだいてしまうし、昼間は暑いから毛布一枚掛けていたら全部はだいて、お腹出し。起きている間はずっと手足をバタバタさせて、これって全身運動なのでお腹もすくんでしょうね。オムツを外す時もする時も足をⅩにして引っ張り合いです。赤ちゃんってすごいパワーがあるんですね。タシさんが帰ってしまったので、手伝ってもらっていたことを全部自分でするので大変です。でも、私なんか実家で母も姉もいるので、お子さんが居て家事も全部しているような方もいるんですよね。赤ちゃんのあやすし方もそれぞれで面白く、私は子ども向けの歌を知らなくって、適当に作詞作曲して聞かせています。母は説得するように語り掛け、姉は歌詞を知っているからと'80年代の曲を聞かせています。津軽海峡冬景色とか北酒場とか、色々と聞かせてスヤスヤになったのは欧陽菲菲のLove is over でした。

(写真:エイエイオー!)

2010年1月17日

ぽっかり

あ~ぁ、タシさん帰っちゃった…。テンロセ君がいるので空港までは見送り出来ず、家族に行ってもらい、私はリムジンバスの乗り場でお別れ。大丈夫と思っていたけど、手を振った後、やはり寂しくって、ぽっかりと穴があきスースーしています。でも、テンロセ君をしっかり育てようと気持ちを切り替えます!楽しく子育てしたいですしね。それにしても、あっという間の1ヶ月でした。タシさんは帰国前日に長いビザが取れ、もったいない気もしましたが、一番の目的である子どもに会えてホッとしたことでしょう。ビザがあるので次回の入国はスムーズにいきそうです。タシさんは赤ちゃんを毎日、お風呂に入れてくれ、最終日は入念に洗ってくれました。テンロセ君も、だっこされながら歌ったり踊ったりがなくなってしまい寂しいかもしれませんね。タシさんの血なのか、テンロセもおっぱいを飲みながら歌う時があります。タシさんは廊下でもベランダでも、いつでも歌っていました。ちょうど大相撲がやっている時期だったので、3時くらいからテレビに夢中になり、最初の内は弱い力士でツマンナイと思うのですが、一番ごとに興奮して見ていました。大関クラスになってくると吠え出すのでご近所迷惑だったかも。この間、写真館であちこち向いちゃったのはどうしてか聞いてみたら、カメラマンが女性で恥ずかしかったそうです。異常なまでの恥ずかしがり屋さんで困ります。意識し過ぎ、中学生じゃないんだから…。でも仲良くなるとベラベラしゃべりまくるんですけどね。私が出産後だったので、タシさんとは一度もお出かけができず、姉が何度かお買いものや外食に連れて行ってくれましたが、私とは市役所と入国管理局だけ。今回はちょっとかわいそうでした。なのでテレビを見ることが多く、テレビから日本についてや言葉の勉強していたようです。加藤清史郎くんが出ると“キュート”と、女の人のように目をハートにしていました。手話ニュースにも興味を持っていて、最初は手話だと分からずに、すごいアクションのニュースだなぁと思ったそうでゲラゲラ笑ってました。1ヶ月の滞在でしたが、うちの家族もすごく寂しいようで、母はタシさんの話をすると泣いてしまいます。でも、また来ますし…。

さて、ブータンでも先日大きな地震がまたありましたが、ハイチの地震ではとんでもない被害がでていますね。路上に遺体が放置されたままで、臭いもしているそうです。食糧や水は奪い合いの状態だそうです。いま、私が出来ることは祈ることと寄付だけしかありません。様々な支援方法がありますが、私が信用しているNGOです。

(写真:写真館にて。タシさんの帰国が急だったので、お着物が間に合わずドレスを借りました。女の子のようですね。)

2010年1月13日

聖地チベット

このブログで何度か書いてきた東京上野での「聖地チベット展」が11日で終わりました。抗議のため初日には美術館に足を運び、法王様の講演会では街頭署名をしましたが、途中からは外出がままならなくなって、ネット利用の活動だけになってしまいました。署名にご協力いただき、有難うございました。たくさん集まった署名は、前に触れましたが美術館 館長にお渡ししました。館長のインタビューから分かるように美術館側もどちらかと言えば被害者という感じです。続いて、展覧会の主催者である実行委員長に渡しました。先方は忙しいという理由から時間が取れるのは元旦のみとのことで、これって嫌がらせ!?とも感じちゃいました。その時のインタビューは正直、腹が立ってきます。そして、最後に本展覧会を後援してしまった文化庁へ、抗議署名が渡されます。文化庁が後援するということは、日本が国としてこの展覧会を認めてしまったことになります。自分たちのやってきたひどい行いを正当化するために作られた偽造文化を日本が認めてはなりません。東京での展覧会は終わりましたが、23日からは場所を変え、大阪で開催されます。大阪でも抗議のデモが行われます。上野の展覧会には今回の展覧会が中国のプロパガンダであることを、知らない方々を行かれたようです。もちろん知っていたら最初から行かないでしょう。会場の外では、この展覧会の内容が真実ではないことをパネルで紹介したり、ビラを配ったりと、たくさんの人々が頑張って抗議しました。逆にこの展覧会が“真実を知る”きっかけにもなったのではないかなぁとも感じます。私が出産した助産院の助産婦さんも見に行ったそうで、真実をお話したら、なんだか変な展示だと思っていた…と。多くの皆さんが仏像などは素晴らしいけど、なんだか雰囲気がオカシイと察したのではないかと思います。形だけのチベット文化保護は心に響かないんだと思います。チベット支援はチベットに真の自由がもたらされるまで続きます。

さて、今日はタシさんがもうすぐ帰国してしますので、記念に写真館に行ってきました。テンロセ君は泣いたりしないで、とてもイイ子にしていました。赤ちゃんはちゃんとカメラ目線なのに、タシさんがあちこち向いてしまって苦労しました。まるで大きな赤ちゃんです。ひさびさの民族衣装“キラ”は着方を忘れてしまって、タシさんとあれこれ試行錯誤の上、やっと着れました。写真は1ヶ月後に仕上がるそうで楽しみです。(上の写真は姉が撮ってくれました。)出産から1ヶ月経ち、今週末には1ヶ月検診があります。私の身体は体重は増加のままですが、体調はすっかり元に戻りましたので、遠慮なく遊びに来てくださいね!JR中央線の国分寺駅北口から赤色の“立川バス”に乗って、“喜平橋”で下車です。駅からバスで10~15分程度で、停留所からは歩いてすぐです。

2010年1月12日

なぜ吠える?

雪が降りましたね。ブータンでは初雪が降ると仕事はお休みだそうです。韓国では好きな人とデートすると恋が実ると冬ソナでやってましたよ。日本も何かあればいいのに…。タシさんはベランダで雪に向かって吠えていました。ブータンではそうするのでしょうか…?そういえば皆既日食の時も吠えていました。アーチェリーをする時に大きな声を出すので癖になっているのかもしれません。飛行機が飛んでいるけど危なくないか、と心配していました。天気が悪いとブータンの飛行機は飛ばないことが多くあります。日本で飛行機が飛ばないのは、よっぽどの悪天候の時だと教えたら驚いていました。昨日、スポーツに必死になって、悔し泣きする心境が彼には分からないと書きましたが、スポーツに燃えられる状況というのは、人生にある程度の余裕がなければ出来ないことですよね。ブータンの人々は生きていくことに大変でスポーツに熱中できる環境ではないので、彼の心境はある意味当たり前なんですよね。国が違えば色んな違いがあります。時間の流れがブータンと日本では全く違うと感じますし、競いあったりすることはブータンではあまりないのでしょうね。アーチェリーも競い合いではありますが、途中に踊りや歌が入ります。姉とタシさんがお出かけした時、信号が変わりそうになって姉が小走りしたら、タシさんが腹を抱えて笑ったそうです。ブータンの言葉に“せかせか”はきっとないでしょう。いま、ブータンでは中国との国境について会談が行われています。とても気になります。

(写真:親バカ特集、想像以上に赤ちゃんってカワイイ存在でした)

2010年1月11日

予定は未定!?

タシさんは日本のニュースをなるべく見ているようにしているようです。アナウンサーの挨拶に、わざわざ返答していました。最近、宝石強盗が多いですね。日本は平和ですから外国の盗人に堂々と持っていかれちゃうんですよね。父に「ブータンは日本よりもっと平和だよ」と話したら「ブータンから盗めるものは土地くらいしかないからな!」と。まぁ、ある意味ごもっとも。隣国には注意しなくてはいけませぬ。箱根駅伝でタスキを次走者に渡し、崩れ落ちる姿に日本人は感動すると思いますが、タシさんはそれを見て爆笑していました。私は母になったということもあって、そんな姿には涙が出ちゃいますが、彼には必死な感じがこっけいに見えるようです。高校サッカーで負けたチームが泣いているのを「なんで泣いているの?」と。ブータンではこんな姿は見ないのでしょう。悔し泣きをするくらい、努力してきたことを称賛するのは日本独自の美徳なんでしょうね。今日は成人式です。父が先日、田舎の佐賀に帰った時、成人式イベントをやっていたので見に行ったとか。まぁ暇人です!成人式なのに親御さんも一緒に参加していたそう。田舎では人数が少ないので親も呼ばないと盛り上がらないのかもしれませんが、親から離れ、旅立つための成人式なのになんだか面白いですね。親御さん付き成人式の利点は騒ぎが起きないことだそうです。

さて、タシさんが来日してもうすぐ1ヶ月経ちますが、当初は1年間、日本に滞在予定でしたが、急遽16日に帰国することになりました。いろいろと理由がありますが、ブータンにいくつか途中の仕事を残してきていて、でもテンロセ君には会いたいし・・・。そんな心境での来日だったのでブータンのことが気になって仕方がなさそうでした。そんな折、狙いをつけていた土地のオーナーが亡くなり、バンコクの病院に入院していたので、オーナー家族はお金が必要となり、急いで土地を分譲することになりました。手付金を払っていたので戻してもらう方法もありますが、全額は難しいことと、ブータンは土地を手に入れるのがとても難しく、しかもそこは私も気に入った場所なのです。分譲をする話し合いの時にそこにいなければ、他に譲られてしまいます。いまブータンは土地バブルみたいな状況なので、もしその土地が気に入らなくて売ったとしたら、土地高騰で車が買えてしまうほど利益があるそう。まぁ、そんなこんなで一度ブータンに帰り、他にも様々な途中の仕事にケリをつけて、オフシーズンに日本に来たいと言っています。長いビザが今週に取れるので、今後は行ったり来たりが可能になります。ただ交通費をちゃんと稼がないと駄目ですが…。滞在があと僅かとなって、テンロセ君を連れて帰りたい…なんて言っていますよ。タシさんに会えると楽しみにして下さったと思いますが、また来日しますのでごめんなさい。

2010年1月5日

親バカ日記

ウルル・・・涙でちゃった。


眠るとタシさんソックリ。でも、目を開けるとママの目、キャッツアイです。


ヒョー!(脱皮中)

手の力が強いです。ガシッ。

にんまり。


あっ、眉毛をママのお腹の中に忘れてきちゃった。


足の力は強くて、蹴っ飛ばされるので痛いです。抱こうとするとジャンプして飛び付きます。

オー!!

ねむ~い。

ヌードモデル。


ぽっちゃりしてきたよ。

頭ツンツン。

少し大人顔になってきました。
おっぱいちょうだい。

本年も宜しくお願いします!!