さて、ブータンはゴミのポイ捨てにシンガポールのような罰金制度が始まりました。お店の前などのゴミはオーナーの責任になるそうで「捨てないで」とお店の人が言っています。ゴミの街、ティンプーは生まれ変わるでしょうか?ペナルティについて国営放送BBSでやっていて、でも、国民が知ったのは1週間くらい前。さすがブータンです。番組では「今回だけ見逃して!次からはやりません」といったことは通じず、必ず罰金は支払わなければならない、と。貧困国といっても過言ではないブータンですが、罰金額が高いので、効き目はあるかもしれません。お金が掛かるとなればブータン人だって本気だしますよ。この方法以外は考えられなかったので、上手く行くといいですね。ゴミ出しもルールが変わり、日本のように物によって収集が違くなります。これまではプラスティックも全部一緒にしている人が多く、収集車のスタッフが、分けてくれていました。いい加減なゴミ出しでしたが、ゴミは資源にもなるということを学ぶ時が来たようです。昨年から街には可愛いゴミ箱が置かれたり、里帰りからブータンに戻った時、街がキレイ・・・と感じたのですが、これは日本人スタッフが活躍しているんだと思います。1・2年で帰る、キャリアアップのためのブータンではなく、真からブータンを考え・悩んでいるんじゃないかな、と話はわずかでしたが、感じました。
昨年の国王夫妻来日でブータンがブームになり、さぞ旅行会社は繁盛しているでしょう、と聞かれますが、返ってお客さんは来なくなってる気がします。ブームが来る前は、日本の旅行社でブータンを取り扱うようところが少なかったので、現地旅行会社に直接、申込みがありましたが、今は多くの日本旅行社でツアーがあるので、気軽にブータンに行けるようになったんでしょうね。質の良い旅行をしたいなら、ガイドを選んだ方がいいですね。高いお金払うんですから、それなりの旅にしないともったいないです。
この国の人達はコミュニケーションが、日本人よりはるかに上手いと感じます。考えを押し付けることをブータン人は絶対にしませんし、強い否定もしません。チベット仏教の“すべての生命に仏をみる”が小さな頃から身についていて、他を尊重します。ブータン人は我(エゴ)が強くないですね。この国は「幸せの国」と言われますが、幸せの国は個々の人格から成り立っているんですね。たまにここに住んでいて、天国のように思えて怖いことがあります。
(写真:お水あげが日課)
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