2008年9月22日

民族衣装のひみつ


またまたアーチェリー大会の写真です。彼らが着ている衣装は“ゴ”といいます。デザインはみな一緒ですが、柄は違うのがわかりますか。運動中なのでスニーカーに薄い色のソックスを履いていますが、普段は黒のハイソックスが多いようです。この“ゴ”は、公の場で着用しなくてはいけません。これまでも紹介した「文化を守る方法」のひとつですね。法律に着用義務は明文化はされていませんが、着てないとお巡りさんに注意されるそう。でも、外国人は大丈夫ですよ。彼はゴを68枚持っていると言っていました。ちなみに女性の民族衣装は“キラ”といいます。ブータンには染織文化があり、女性の立派な職業として確立されています。何日も掛かって織り上げられる布は大変高価な物もあります。キラについてはまた後日。日本の着物少し似た“ゴ”は、仕事に行く時はもちろん、お寺に行く時も着用は必須です。学校の制服も男の子は“ゴ”を着ています。ウエスト部分に着物の伊達締めのようなもので巻き、縛っています。これをはずせば丈は足首くらいまであります。着る時に裾をたくし上げ、ウエスト部分に弛みを持たせ着付けます。後ろのスカート部分に左右対象の折り曲げをつけるので、着るにはコツが必要です。ブータン人でさえ、5分以上は掛かるでしょう。(写真をクリックで拡大)
車で走っている途中、学校帰りの子どもに出くわしました。小学1年生くらいの子で、途中で帯がとれてしまったのでしょう。まるでパンツのゴムが切れちゃったような感じで、抑えながら歩く姿が可愛いくって、彼と大笑いしてしまいました。
世界を自転車で旅する坂本達氏がブータンを旅した際、学校を訪問し、ちょうどその時は身体測定だったそうです。子ども達が服を脱ぐ時、ウエスト部分からは勉強道具やお弁当など、次々出てきたそうです。最後には子猫が・・・。なんでも出てくるドラえもんのポケットみたい。

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