2009年2月26日

生かされる意味

用意が完了していないせいか、ブータンに行く実感はまだ湧きません。ただ眠りが浅いのは母がここのところ泣いてばかりいるおかげでしょう。“泣いたって仕方ないじゃん”と私は言いますが、“私が産んだんだから、泣いたって自由でしょ”と。母になった時にわかる心境なのでしょう。さて、このブログ、検索しても決してヒットせず知り合いだけに教えていますが、結構、見て下さっているそうで“ブログ見てるよ”とたくさんから言われます。結構、テキトウに書いているので、あんまり真剣に読まないように(笑)。ブータンに行っても近況報告書として活用しますね。何だか大げさにブータン行きを書いたりしましたが、ただ場所が移るだけじゃん、と冷めた自分もいます。まだ行ってないのでこんな感じでもありますが、ブータンに行っても日本という上から目線の評論家にだけはならないよう、律しようと思っています。ブータン人の輝く瞳と微笑みに、生きる上でのヒントがたくさん隠れていると思います。それを発見できるればいいなぁと思っていますよ。
もうすぐお雛祭りですね。我が家は三人姉妹なので、8段飾りのお雛様がありますが、ちゃんと飾るのは大変なので省略形で飾っています。大学生の頃までは時間もあったので、毎年飾っていましたが、勤めだしてからは人生に余裕なく、ず~っとしまい込まれておりました。母の友人が昨年から飾ってくれています。その効果は絶大ですよ。だって、彼と出会い結婚までしちゃった訳ですから。人形って呪いとかありそうなので、きっと飾ったことで縁が出来たのかなぁ・・・。雛人形は嫁に行く人の厄を引き受けてくれる存在だそうなので、有難いですね。話変わって、昨日友人から面白い話を聞きました。婦人科検診に病院へ行った時、病院から“イケメンの先生とおじいちゃん先生とどっちがいい?”と聞かれたそう。“どっちがおススメですか?”と聞くと、“正確性ならイケメン”とのことでそっちを選んだら、すごいイケメンだったそうです。そんな選択させる病院って笑えます。ってことで、みなさんお世話になりました。行く前に会ってご挨拶できなかったり、メールの返信も出来ていなかったり不義理をしていますが、ごめんなさい。それでは土曜に行ってきます!
PS.空港に来てくれるみなさま 16:30~17:10くらいまで第2ターミナルの椅子がずら~っと並んでいる所におります。

2009年2月25日

国を動かす力

オバマ大統領が初の議会演説を行いました。ライブ放送で見ましたが、ただひとこと“カッコイイ”です。停滞する米国の状況は、アフガンやイラクの戦争、9.11に対する報復など、傲慢さの結果だと感じていました。ただ、心の隅では米国をもう一度好きになりたいなぁと思っていました。“自由”の国で素晴らしいところもいっぱいあります。移民をたくさん受け入れ、人間に余裕というか優しさを持っている人も大勢いますし、人生を楽しむ意味を知っている人もたくさんいますね。やはり米国はカッコイイ国であって欲しいなぁと思います。ここの所の米国は閉口してしまうことばかりでした。オバマは雄弁でまだ結果を出していないので、何とも言えませんが、彼の話を聞いていると、再び米国に“夢”を感じます。彼は当たり前のことを言っているんだけど、すごく安心し、嬉しくなります。米国には真の意味で善きリーダーになって欲しいと思います。“対話”を重要視している所はブッシュとは真逆ですね。戦争の対義語として“対話”があるうように思います。
さて、ブータンへ行ってしまうとしばらくパソコンに触れない気がするので、再び、映画の宣伝です。 『雪の下の炎』と『風の馬』のロードショーが4月10日より始まります。「雪の下の炎」の楽(ささ)真琴監督(日本女性です)が帰国され、連絡をいただきました。ぜひ、チベットが受けている“真実”をご覧ください。中国は最近、国内で混乱がおきないよう、自分達のおかげでどれだけチベットが良くなったか、という嘘の映画を公開しているそうです。こういうことをしなければいけない国ってオカシイですね。中国が真の意味で、良い国になって欲しいと思います。それが国民のためなんだから。前売鑑賞券のお申込みはこちらから。
どうぞ宜しくお願いします。

2009年2月24日

Departures

やったね、モックン。「おくりびと」は納棺夫の話だと知り、興味を持っていました。私も十数年前に読みましたが青木新門さんの「納棺夫日記」をモックンが読み、映画のヒントを得たそうです。私は“こんな仕事があるんだ”と単純にビックリしたのと、私の中で死に対しての恐怖心が変化しました。そして、青木さんの納棺夫という仕事を通じ、その枠を超えた宇宙観や人を含めたすべての物への尊さまで、色々と気づかされました。私が死をテーマに研究しようと考えたきっかけにもなったものでした。死をちゃんと見ることは生を輝かすことだと信じています。
さて、もうすぐ出発で荷物をいくつか送り、その後に気づきました。前にプレゼントでいただいた体重計を送ったのですが、これも沸点同様、最初の緯度と経度のプログラムが違うんですよね。だいたいの目安と思って使うことにします。彼は明日、インドにテレビなどを買いに行くそうですよ。生活必需品を外国へ買い物に行くなんて日本ではしませんが、手間を掛けても海外の方が安いってことですね。日本は何でも困難なく手に入り、スゴイ国なんでしょう。きっと外に住むことで、日本の凄さとか良い面にいっぱい気づくんだと思います。それも楽しみ。

2009年2月21日

新生活

報告するのを忘れていましたが、ブータンでの住まいはバッチリな所が見つかったそうです。いずれはどうにかなるさと思ってましたが、私の家族はそういう訳にもいきませんので、ひとまず安心したようです。さて、前にブータンは高地なので沸点が違うと書きましたが、それによってどんな影響があるのか考えると面白いです。日本茶を美味しく入れるには、一度高温になってから少し冷ましてからが美味しいと言いますが、これが出来ないってことですね。コーヒーは90度くらいの方が美味しいので大丈夫ですね。ブータンに行った時、食事は揚げたり炒めたりしている物が多かったので、茹でるだけでは熱が通りきらない可能性があるからも、なんて気づきました。実験して報告しますね。行ってみないとわかんないことだらけなので、考えようによっては冒険に近いです。キッチンなんて想像つきませんが、ガスと冷蔵庫を買いに行ってくると報告があったので、DASH村のような竈(かまど)ではないとわかりました。ハワイに住む友人が竈でご飯を炊く機会があるそうですが、これがとっても美味しいそうですよ。ブータンにも家具屋さんはあって、場合によりオーダーで作ってもらうそうです。私は皮膚が弱い方なので、紫外線対策はかなり必要ですね。姉が手作り石鹸や化粧水(枇杷の葉エキス)をたくさん作ってくれました。これでしばらくは大丈夫かなぁ。普段、コットンをなるべく着ていますが、興味有る映像があります。オーガニックコットンはまだちょっと高いけど、タオルなどオーガニックを持って行きます。ちょっとづつブータン行きが近づいていますが、実家の改築も始まるので、家の片付けがなかなか終わらず、体がヒーヒーしてきました。

2009年2月20日

未熟な社会

テレビをみれば、麻生さん叩きばかりやっていますね。彼が首相になった時からこうなることはわかってましたが、マスコミを含めみんなしてやり玉にあげるのはイジメのようにも感じます。政治家なので叩かれて当然なのかもしれませんが、日本はこぞって人を非難し、文句を言うのが好きですね。いじめは立派な“日本文化”とも言えるのではないでしょうか。子どもの見本となるべく大人がこんなですから、学校でいじめがあるのは当然なのかもしれません。感情はとても大切で、自分の心に素直でいることは良いことだと思います。ただ、その感情が理性的なものであるのかを常に検証する必要があると思います。人間の悪い人が良い思いをしたり、逆に良い人が辛い思いをしたり、理不尽なことだらけですが、これが世の常というもの。叩くことで不満を解消する未熟な社会から脱するには、何が必要なのでしょうか。GNHの観点は役に立ちそうですね。それと世界に目を向けることも1つの方法だと思います。唐突ですが私には2人の子どもがいます。もちろん実の子ではありませんよ。2人とも女の子で、エルサルバドルとケニアに住んでいます。フォスター・プランを使った支援でお手紙で交流しながら、支援金は地域改善のプロジェクトに使われます。送られてきた子どもの写真を見て、色んな思いをめぐらせます。 (これがご縁で仕事を通じブルキナファソ/アフリカに井戸を3基作り、フィリピンで医療支援プロジェクトをしました)
さて、チベット映画の公開が4月11日(土)からと決定しました。約1ヵ月のロードショーです。ぜひ、見てくださいね!それとデモは3月7日(土)で、今回は六本木ルートです。告知までちょっとお待ちください。午後を空けておいてください。私はブータンで平和的にデモしま~す。

2009年2月19日

調理法が違うかも

首都ティンプーの高度は2,400mと高く、沸点が100度ではないそうです。高地は気圧が低くなるので沸点が下がり、ご飯などを日本のように焚くと芯が残ってしまうとか。水加減が微妙そうです。何度が沸点なんでしょうね。向こうにいったら実験したいと思います。彼が日本に居た時、よくミルクティを飲んでいました。ミルクを沸騰させると膜ができ、私はそれをあまり気にしていなかったのですが、彼が“何?”と疑問に思っていました。沸点が違うからこの膜を彼は初めてみたのでしょうか。ご飯は外国製の炊飯器を買った方がよさそうですね。ここのところ、毎日のように母の友人達がお祝いに訪れます。母はいろんな友達がいるので、そのグループごとにブータン話に花を咲かせています。話をしながら娘が遠くに行ってしまうことを涙したりしているようですが、母に友達が多かったことが救いです。目下、私は移住の準備をしていますが、これが人生初の引越しで、荷物の処分もかなりあり大変です。使えるものを捨てるのは嫌なので、それぞれをリサイクルに出したりしています。80年代の映画パンフや昔のレコードなど、換金してもほんのわずかですが、捨てずに済んでよかったです。ブータンに行く前に会ってお祝いを言いたいと嬉しいお話をいただいていますが、準備が全然できていないので、実現できずに本当にごめんなさい。気持ちがとても嬉しいです。ブータンに着いたら近況報告の連絡をしますね。

2009年2月18日

真実を知ってください

お待たせいたしました。『雪の下の炎』と『風の馬』の前売鑑賞券についてです。今回は、上映会場であるアップリンクのご厚意で、インターネットで事前登録をすると当日に前売の料金で、ご入場できます。お申込みは宣伝協力をしている龍村仁事務所サイトより、お願いします。 お申込み後、受付確認のメールが届きます。 会場(アップリンク)の受付でお名前を確認後、現金にて支払います。 (当日券は1500円ですが、事前登録すれば前売券1300円でご覧いただけます)
3月10日は中国の侵攻に対し、チベット民族が蜂起した記念日です。昨年3月、中国のチベット統治に対し、たまりかねたチベット人たちがデモなどの抗議行動を起こしました。「チベット騒乱」といわれたこの抗議行動は、長くに渡り、理不尽な殺人・迫害・弾圧を受け続けることを抗議したもので、中国政府はこれを武力でこれを鎮圧し、多くの犠牲者が出ました。北京オリンピックを終え、マスコミ規制が続く中、報道がされないため、この問題が小さくなっているように思いがちですが、チベット人への拷問は続き、死者は増える一方です。時を同じとする今、チベット人たちは、民族浄化される恐怖を受け続けながらも非暴力で、人として当たり前の権利を守ろうとしています。ダライ・ラマ法王は「チベットは非常に緊迫した状況である」と発言されています。パルデン氏は自分を苦しめてきた人々に対し、「彼らも自分の家族を守るためには、決められた仕事をするしかない」と語っていました。仕事として拷問や処刑をしなければいけないお父さんもかわいそうです。ごく一部の人間の間違った政治思想のため、多くが苦しんでいます。当事者は何もできない状況なので、外の人が“それは違うよ”って言うしか方法はありません。50周年を迎える今、映画を観て、“チベットの真実”を知り、考えましょう。

2009年2月17日

佐藤初女さんのお言葉

だいぶ前のものですが、初女先生の談話をそのまま転載させていただきます。私はこれを読んで自分を確認します。
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いまを生きることを大切に         佐藤初女
 
 私は、映画「地球交響曲」との出会いによって、それまで自分が感じられなかったことを感じられるようになり、それを日々の生活に生かしてきたつもりです。この映画との出会いが、私の人生をより充実したものにしてくれたと思っています。
 とくに感じたのは、すべてに命があるということ。人の命は当然の命として大切に考えていましたけれど、野菜にも、魚にも、土にも石にも、すべてに命があると実感し、そうした命を最後まで生かしつづけたいというのが、現在の私の生活になっていますね。
 「地球交響曲第二番」に私が出演した際、いちばん印象に残っている龍村監督の話があります。大地に生きている野菜を湯がいていると、それまでよりも緑が輝くように美しくなる瞬間があります。そのときに野菜の茎を見ると、見事に透き通っている。ここで冷やして食べると、いちばんおいしい。これが私たちの体内に入ると、食材が私たちの命と一緒に生きていくわけですね。私の思考はここまででした。でも、龍村監督は「野菜は大地に生きていたときは、自分のために生きていた。でも、今度は私たちに命を与え他者のために生きることになり、緑が輝き、透明になる瞬間が命の移し替えのときですね」と教えてくれました。対話していてなるほどと感じることが多かったので、撮影していて、対話がとても楽しく、一歩前進する思いでした。
 私が出演した「第二番」が発表されて、10年近くがたちますね。最初のころは、上映会を主催するのは60歳前後の方が中心でした。でも、最近は若い方たちが一生懸命にやっていますね。半分ぐらいが20歳から30歳ぐらいの若い方で、女性だけでなく、男性の方も参加しています。みんな「地球交響曲」「ガイア」にひかれているんだなと感じられます。
 若者が動き始めているから、未来に希望が持てますよ。私はお会いする方々にいつも言っています。「いまを生きることを大切にして下さい」と。夢と希望を抱いて、まっしぐらに進んでいくのもいいけれど、あまり意気込むと足元が不安定になりがちです。でも、いまを真実に生きていれば、必ず夢と希望に近づいていきます。急がないで生きてくださいね。悩んでいる人とか、迷っている人がいたら、ともかく動いてください。動くにも自分のために動くのではなく、誰かを喜ばせるような動き方をしてください。
 「いまを生きる」ということは、出会う、一人一人を大切にして、小さなことでも大事にする姿勢です。小さなことが、やがて大きくなります。どんなに利発な、有能な人でも、人間の知恵は小さいものですよね。だから、神様の計らいを感じながら、いまを一生懸命に生きましょう。「地球交響曲」と自らの心の目を開いて出会い、そこでの気づきと発見を行動に移してください。
(写真:小笠原島より春の便りが届きました)

2009年2月16日

世界の電気

ブータンで日本の電化製品を使うには、まずプラグをブータンに合わせるための「変換プラグ」が必要です。また、電圧が高いために日本製品に合わせる必要があるので、変電圧器があった方がいいそうです。電化製品は世界中で普通に使えると思っていたので、今回、勉強になりました。ブータンは電圧も高い上、安定もしていないので、そのまま使って一発で壊れちゃったりということもあるとか。とりあえず、変電圧器をいくつか買いました。ブータンの主食はお米なので、炊飯器をどうしようかと考え、母に「炊飯器はタイで買ってもいいし・・・」と話しかけたら、「たい焼きより、たこ焼き器の方がいいんじゃない!?」と、なんとも訳のわからない返事でした。 (写真は第3代と第4代の国王)

2009年2月15日

双子かな

バレンタインというのに、すっかり春の陽気でしたね。チョコもとけてしまいそうです。写真は手作りチョコ。もちろん私ではありません。姉は手先が器用で箱からすべて手作りです。誰もあげる人がいないので、私にくれました。私は彼のおかげで、バレンタインから解放されてせいせいしております。
さて、いま私は引越しの荷造り中ですが、自分が柔道家の娘、怪力でよかったとつくづく思います。EMSで荷物を送る場合、大きさの制限があり、一番長い箇所とその直角平面の周囲を足して、3m以内でないと送れません。重さは20キロ以内です。重さはそこまで行かないので平気ですが、長さは1㎝でも超えれば送れませんので大変です。3m超えた段ボールをリメイクするのに私の怪力ぶりが大活躍です。普通の女の子ではこの技は出来ないでしょうね。
前に彼の笑いのツボが似ていると書きましたが、ほかにも色々似ていて、前世とかあるなら双子だったんじゃないかと思えることがあります。例えば、音に対する反応です。彼は電車に乗ると、電車同士がすれ違う音にとても反応していました。なので中央線では何度もビックリした顔をしていました。目が赤くなるほど観察もしますが、音は勝手に入ってきてしまうので、かなりうるさく感じてiPodが必需品でした。私も色んな音に敏感に反応します。街を歩けば鳥の声だらけで、歩くのが結構忙しいのです。いろんな方向から鳴き声が聞こえてくるので、その度に足が止まってしまいます。耳のよさは他でも活躍します。テレビのナレーションを最近は俳優がやったりしますね。私は紹介がなくても、誰の声と当てられます。昔、ドレミファドンというクイズ番組の最後に歌手が他の人の歌を歌い、誰が歌っているかを当てるのか、というクイズでいつも当たり、家族が感心していました。耳から来る情報に敏感に反応するところは彼ととても似ています。iPodにた~くさん入っている中で、一番好きな曲も一緒で姫神の「青い花」。他にも好きな色とか、シンプルな物を好むところとか、似ている部分が驚くほどあって、“拙者は何者ぞ”と思うのです。

2009年2月14日

観察力

彼と西伊豆の温泉に行った時、砂金取りにトライしました。お店の方に取り方をを教えてもらってから、時間制限内に何度も取るようなシステムでした。結構これが難しいのですが、彼は最初っから砂金が10個くらい取れました。私はゼロ。彼のやり方は教えてもらった方法とちょっと違うのに、バンバン取れました。私は欲を出すせいでしょうか、手に余計な力が入り、全然取れません。彼はたくさん取れるので、時間がまだあるのに楽しめちゃったようで、“おしまい”と途中で飽きていました。方法が違っても手つきがすごくいいのです。私より、はるかに観察する力があるようです。人のモノマネなんかも上手で、父の歩き方や口ぐせなどをよくマネしていました。テレビで、はるな愛が出た時に“この人、男だよ”と教えたら、最初は“ほんとぉ~”と変なイントネーションで驚いていたのですが、2回目に教えたら“手が大きいから男だね”と、言っておりました。はるな愛は、まさに男の手をしておりました。“声も低い”とも言っていました。変なことをきっかけに彼の観察力の鋭さに感心しました。

2009年2月13日

国技はアーチェリー

インドにいる彼から“チームは順調”と報告がありました。今日も頑張って欲しいですね。彼の滞在中、日本にお住まいのかつての同僚と会う機会がありました。昔ばなしに花を咲かせていました。彼がアーチェリーで優勝した時、会社のみんな大喜びだったそうで、その方は祝いの後、家に着いた時に靴が片方なかったそうです。よっぽどの盛り上がりだったんでしょうね。スポーツはみんなが一丸となれていいですよね。
来日中にアーチェリーショップに行ってきました。道具も色々あるんですね。弓を試しで引いてみたところ、かなりイージーだと言っていました。オリンピック競技のアーチェリーとはだいぶ距離が違うそうです。オリンピック競技は最大90mくらいですが、ブータンのアーチェリーは、的がはるか向こうにあるます。私も目はすごく良い方ですが、あの的を射止めるなんてブータン人はかなり目がいいでしょうね。日本の方が道具は高いそうです。彼の勤めている会社は旅行会社ですが、アーチェリー大会などオーガナイズしたり、道具の販売などしていて、今も会社まとめてインドの大会にいっちゃっているので、面白いですね。ブータン人にとってアーチェリーは特別なようです。

2009年2月11日

今という瞬間は一生に一度

ストレスがない人はいないと思いますが、私は以前ストレス診断のようなものを会社で受け、ほとんどストレス無し、という結果だったのでノー天気なんだなぁと自分でも思います。小さい頃がストレスフル過ぎたので、免疫があったのかもしれませんね。昨日は久しぶりに前の会社の友達と会いました。今の日本で普通でいるには頑張らないとダメなので、その頑張りはちょっと無理もあって、女の子は体を壊してしまうことが多いようです。東京は通勤も大変ですし、定時で仕事が終わって帰れるなんて、ありえないことですね。長期に休めたとしても一週間で、夏休み以外には取り難いものです。きっとブータンの人では想像さえできない生き方だと思います。
みんな優しすぎて、いろんな不満があっても、相手が傷つくので本音を当人には話しませんね。なので友達に話したり、書いて送ったりすることで、少し気持ちが落ち着いたりします。みんな色んな方法でストレスを解消します。不満の理由は、考え方が自分と違ったり、嫌なことをされたり、優しくされないことなど、いろいろあります。不満を持つ傾向の人には、何度も不満の波がやってくるようです。不安や心配も同じですね。それが小さかったり、大きかったりします。私は友人や家族などからやってくる色々な波に抵抗はせず、家族の相談ごと以外、その波を流すことにします。その訳は、人は人なので不満を持ったところで、本人が気づく以外に本来の解決はしないので。冷たい感じもしますが、気づいてくれることを、ただ祈るしか方法がないと感じます。他人を変えることは出来ないし、変えようと思う事も違う気がします。不満は不満を増大させます。喜びや楽しみも、同じように増幅します。なので私は後者が好きです。逃げているのでなく、理解をした上で、その結果、祈るしかないと思うからです。禅問答のようですなぁ。“今、この瞬間”は一生に一度なので、悶々とするのはもったいない、と思うのです。

2009年2月10日

前途多難 or 前途洋々

ようやくブータンへの準備に本格的に掛かりました。ただ、何が必要なんだろうか・・・と考えるとキリがなく、途中で放り出してテレビ見ちゃったりしています。ブータンで手に入らないであろう物を考えると、ぜ~んぶ、という気もするし、なければなくてもブータンの人が生活できているのだから、大丈夫なんですよね。要は気持ち(欲)の問題かなぁ。今月末に出国しますが、住居がまた決まっていません。まずはアパートに住んで、いずれはお家が欲しいと思っていますが、そのアパートも数が少く、条件にあった所がなかなか見つからないようです。なので更に妥協して、とりあえず屋根があればいいかなぁ・・・といった所です。日本とは違っていてホント面白いですね。彼も私と結婚したことで、お家探しとか初めての経験をたくさんして私同様、勉強になっているでしょうね。そんな状況で彼は忙しくしていますが、更に輪をかけて忙しい事態です。インドでアーチェリーのトーナメントが始まります。いまは直前の猛練習中だそう。日本に来ていた時、「忙しくてアーチェリーの練習が出来なかったけど、本格的に復活したい」とお相撲を見ながら、熱く語っておりました。やるからには優勝目指して頑張って欲しいですね。今日、日本は春のような暖かさ。お庭の梅が満開で2階ベランダに出ると、春の香りがふわぁ~っと広がってきます。虫たちが周りをブンブン飛んでいます。でも、少し早いですね。シジュカラがさえずり(ラブソング)を始めました。いま子どもが生まれても、まだ早いので死んじゃいます。ブータンに住む日本の方からは、今年は冬を飛ばして春のよう、と世界のあちこちで異常なお天気です。地球温暖化のせいでしょう。ブータンはゴミ処理場などがまだ整備しきれていないようなので、プラスティック系のゴミが出ないよう、セロテープなどを全部とってゴミが少ないように準備しています。そういう目標があると、荷造りも楽しいです。

2009年2月8日

えび大国

彼が来日した晩、レストランでエビフライを食べました。美味しいと言っていたので、日本のご飯は問題ないかなぁと思っていました。帰りに中華料理のディスプレイを指し「ラーメンは食べれる?」と聞いてみると、ギョッとした顔で五目ラーメンのえびを怖がっていました。海がない国から来た彼にえびはナント、虫に見えるそうです。「さっき、食べてたよ」と教えたらウェ~っと、もどしそうになっていました。裸ではなく服を着ていれば大丈夫だそうで、味は美味しとのこと。服とはフライの衣のことです。父が伊豆の温泉旅行をプレゼントしてくれ、伊勢えびやあわびなど日本人にとってはごちそうでしたが、彼はギャーと声をあげながらトライしていました。えびって意識してみると、色々な料理に使われているんですね。えびの90%が輸入だそうで、その養殖のため環境が破壊され、かなり問題があるということを聞いたので、えびを食べるのを止めようと決意したことがあります。しかし、外食する時にえびはどうしても入ってしまい、断念した経緯があります。日本でえびを避けて生きるのは、難しいんですね。帰国前の最後の晩も、エビフライを美味しく食べておりました。ブータンに海はないので、伊豆で海沿いを通る時、彼は「デンジャー」と言っていました。最初は少し海が怖かったようですが、堂ヶ島で洞窟のような所を船に乗り、興奮していました。

2009年2月7日

フリーチベット !! Free Tibet !!

ブータン行きの前にチベット関連のお知らせです。3月でチベット騒乱から一年経ちますが、事態は悪くなる一方。オリンピックイヤーを終え、フリーチベットの動きがやや小さくなってきているのは事実ですが、チベットに本当の自由が戻るまで、この動きは止めてはいけませんね。今も拷問されている人は大勢いて、死者は増え続けていますが、中国政府は知らぬぞんぜんです。私たちに出来ることは“真実を知る”ことです。渋谷のUPLINKで2本のロードショーが始まります。昨年7月に講演いただいた、チベット僧パルデン・ギャツォ氏の人生を描いた『雪の下の炎』と、ラサ市内で中国当局を騙し撮影し、政府が上映を阻止しようとした『風の馬』です。パルデン氏は無実の罪で33年間、牢獄や強制収容所で肉体的、精神的拷問、飢餓、激しい労働など受け、出所後はつらい経験を世界に語り、チベットと世界の平和を祈り続けています。経験を語る時の表情は何十年もの拷問を受けた苦しみを抱えていますが、平和を祈る表情は法王様と同じで、微笑みはまさに活仏ですね。おでこをくっつけて祈って下さいました。「風の馬」は英語ですが、予告編をどうぞご覧下さい。(詳細が決まったらブログに掲載します)

2009年2月6日

温故知新

昨日の新聞に三菱一号館の復元記事が載っていました。オフィスビルが日本に出来た最初の頃のビルで、その辺りは通称“一丁倫敦”と言われ、ロンドンの街並に似ていました。私は前職で建築の専門図書館で仕事をしていたので、一丁倫敦と言われた当時の写真や図面などに触れる機会がありました。ビルの美しさだけではなく、そこを通る人や車など、とても素敵だなぁと思っていました。今回の建築では一号館の復元ビルと、背後に高層ビルが建っており、一号館内には美術館ができるそうです。丸の内にちゃんとした美術館があるといいな、と思っていたので楽しみですが、ブータンへ行ってしますので見に行くのはいつになるでしょうか。最近は前の形を復元したビルがたくさんありますが、デザインは似ていても否なる物で、私はいつも残念に思うのです。どうして日本はそういったパターンにしか出来ないのでしょうか。壊して建て替えるのではなく、外観や内装を活かし、構造を強化することは出来ないもんでしょうかねえ。私は最初に勤めた時の“丸の内ビルヂング”がとても好きでした。旧丸ビルに思いが在る人はたくさん居ると思います。私のお気に入りはお手洗いでした。広々として、いつもお掃除の方がなめるように磨みてピカピカで石はすり減っていましたが、光り輝くお手洗いでした。その丸ビルの基礎には松杭が5000本以上埋まっており、水分があったので全く腐ってはいませんでした。その松杭を使った記念品をいくつか手がけました。建替えの頃は環境保全の担当で野鳥の自然情報センターをやっていたので、松を使ってフクロウの置物を2種類作りました。朝日と読売に出たので反響が大きく即売し、その後も何ヶ月にも渡り問い合わせがありました。そこまで愛されるビルって、すごいと思います。愛されるビルにはそこを使う人達の思いが宿り、ビル自体に魂があると思います。日本ではそんな素敵なビルを壊して、なんとなく似た感じの直線的なビルを建てます。味がありません。ビルに思いが湧きません。そんなビルは働くのも見るのも疲れてしまいます。一度壊してしまったら、おしまいなのです。新しいことが全て良いとか限りません。古ければ古いほど良いものはいっぱいありますね。彼が来日中に銀座に用事があり、その帰りに歌舞伎座に寄りました。既に建替えが決っているそうです。

2009年2月4日

早さの原因は信号!?

電気がない所なので連絡が来ないと思いきや、パソコンのバッテリーがありメールが着ました。無線でメールできるんですね。携帯電話もですが、ネット環境も妙に発展していますね。面白い。家族が仲良しなお国なので、コミュニケーションツールは先に開発していったのでしょう。お母さんの手術は、来週月曜に、もう一度病院に見て貰って判断するそうです。今はお母さんの回復を願って、仏教のセレモニーの最中です。病気の時はまずはお祈りなんですね。時を同じくする出来事だとは思えませんね。私も具合が悪くなったら、お祈りなのかなぁ・・・。
彼が来日中、信号を「全てオートメーションか?」と聞くので、そうだと応えると「間違うことはないのか」と。これにはちょっと笑えました。間違えはないと応えたら、えらく感心しておりました。前にも書いたかもしれませんが、ブータンには信号がありません。一度設置したことがあるそうですが、国王が「ブータンには似合わないね」のお言葉があったそうですよ。首都ティンプーではお巡りさんによる手旗信号なんですよ。彼は日本を一言で言えば“Busy”と表現していましたが、信号待ちでは「早く~(ちょっとイライラ)」だったので、もしや日本人の“忙しさ”の要因は信号から始まったんじゃないかと思いました。信号が赤だと、誰しも早く青になれって思うでしょう。

2009年2月3日

お子さんは何人?

高校の友人、仲良し12人の内、結婚しているのはちょうど半分の6人です。高校以外の友人も結婚してる方が少ないです。彼の来日後、紹介するために多くの友人に会いました。彼は初対面に関わらず「お子さんは何人ですか?」と聞くのです。それを聞いて、みんな“プゥ~”と吹き出していました。私にナゼみんな結婚しないのか?と。そんなの個々の事情だろうし、彼だって結婚が35歳と充分に遅いから、同じ理由だと応えました。ブータン女性は結婚は早いそうです。彼になんで今まで結婚しなかったのか聞いた所、ブータン人と結婚しないと心に決めていたそう。面白いですね。ブータン人と結婚したくなかった訳を聞いたら、外国の人と結婚し他のいろいろな国や文化を知りたいからと言っていました。外国人なら誰でもよかったのね、と言いたい気もしますが・・・。彼にお子さんは何人なんて聞いたら、失礼じゃないの?と尋ねると、結婚をしていますか?と直接的に聞くのは良くないので、ブータン流は間接的に“お子さんは?”と聞くそうである。どっちの方が失礼かと思うけど、まっ、その辺はお国の違いですね。友人達の写真を見て、独身は誰かと聞かれ、自分の友達に紹介すると勝手に言っています。私の友人も、ぜひ、28歳の国王を紹介して欲しいと彼に言っておりました。

2009年2月2日

お土産 番外編

父が彼のお父さんにお土産を渡したいが、何がいいのか検討つかないので聞いてくれと言うので、聞いてみたところ“チェーンウソー”と。思いも寄らぬ応えにヒェ~と驚きでした。父も庭の手入れで使うのでチェーンソーについて詳しく、いくつかお店をめぐったりしました。チェーンソーがあれば、色々と仕事がはかどるんだそうですよ。彼はお買い物は苦手ないようで“Headache”(頭が痛い)を連発していました。ブータンで彼はウィンドウショッピングはしないらしく、必要なものを目指し店に入り、アイテム数が少ないので迷わずに、目的の物だけを買って店を出てくるので、あっという間に買い物は終るそうです。ユニクロでズボンを選らんでいた時、おもむろにズボンのウエスト部分を自分の首周りにあて、サイズを測ったので驚きました。最初、ズボンをかぶってしまうのかと思い、ゲラゲラ笑ってしまいました。普通、何センチとか数値を目安にしますが、体を使った感覚で選ぶ所は面白いなぁと思いました。靴を選ぶ時は、縫い目など細かくチェックしていたので、きっと1つの靴を長く大切に履くんだろうなっと思いました。結局、チェーンソーは修理が必要になった場合などを考え、ブータンで買ってもらうことにしました。今日連絡があり、チェーンソーを買ったそうです。その後、すぐに故郷であるトンサへ向いました。首都から車で6時間以上掛かります。お父さん、お母さん、家族のみんなが喜ぶだろうな。写真は彼の実家で、両サイドがご両親です。お父さんはハンサムですね。彼が喜んでお土産を渡す姿が目に浮かびます。彼の家はまだ電気がきちんと来ていないので、しばらくの間は音信不通になりますが、一週間後を楽しみにしています。

2009年2月1日

体育会系

朝青龍が白鵬に最初に負けた時、彼は心臓が止まる思いをしたそうです。優勝決定戦の意味が分かってなかったので、ものすごくガックリきたとか。再び土俵へ上がった時、もう息ができないくらいだったそう。友人が大勢来ていましたが、勝った時は思わず私も泣いてしまいました。どうして日本男性は白人以外の外国人をいじめたり、差別したりするんでしょうね。今もガッツポーズがいけないと責めますが何だか狭さを感じます。今までの苦しさを思えば、ガッツポーズが出るのは無理ありません。文化を守ることはとても大切なことですが人間性の涵養という意味で、朝青龍叩きはベクトルが逆ですね。「品格がない」と言う人の品格のなさを感じます。叩かれるのは指導者である親方や相撲協会です。相撲は神社の神事のひとつであることを親方が理解していないから、指導できないのだと思います。朝青龍自身はダライ・ラマ法王に遠くまで会いに来るほど、信心深いと思います。なので、親方が伊勢神宮に彼を連れて行くなど、きちんと教育する必要があると私は思います。あれほどの負けず嫌い根性であるから横綱になり、苦難があっても優勝できたのだと思います。引退する前にと、私達は5日目に見に行きましたが、桝席はスカスカでした。以前のようにサラリーマンが全然居ないのです。景気の悪化で会社枠がなくなったのでしょう。しかし、後半は満員御礼が出て、当日券を買うもの大変でしたね。盛り上がったのは誰のお陰でしょうか。マスコミは彼を叩きますが、なんだかんだ言っても彼を応援している人も結構居るとも感じます。ヒデも初日に応援にきましたね。そんなに叩くなら日本人横綱を出してみたら、と思います。思い通りにならないからと責めてばかりいる方法は違うと私は感じます。 (写真:横綱の土俵入りなのに空席でしょ)
私の彼は相撲以外のスポーツ番組も熱心に見ていて、駅伝は面白かったようですよ。お正月の箱根を見せてあげたかった。スポーツを見るのもするのも大好きだそうで、サッカーが得意なので“ブラジル”というあだ名があります。 ブータンに電話の際、現地語ゾンカは全く分からないので、何でブラジルの話しをしてるのかなぁと思っていました。私も体育は得意で5(最高)以外の成績を取ったことがありません。父も柔道家ですし、姉はヨガの先生、母もスポーツは得意で68歳になっても卓球は欠かしません。父は「体育会系ですね」と人に言われると「“系”でなく、体育会です」と応えています。そんな我が家ですので、スポーツ大好きな彼と気が合うんですね。