2008年10月8日

読書の秋

ドキュメンタリー映画を作る会社にいるので職場にはさまざまな本があります。読みたい本ばかりなのですが、なかなか時間が取れません。かなり前に刊行され読みたいなぁと思っていた本があったので借りてきました。坂本教授が監修した「非戦」です。まだほんのわずかしか進んでいませんがグサグサ突き刺さります。9.11を始めとするさまざま戦いと、その原因について書かれています。環境のこともですが、こういった世界の現実を前にすると、個人はあまりにも小さく、手に負えないのことがほとんどなので、その感情を昇華できず「世の中なんてそんなもんさ」と皮肉屋さんになり、どこかワサワサだけが残ります。けど、それもしばらくすれば忘れてしまうのがほとんどですね。以前、NGO&外務省&経団連からなるJPFに小学生に交じってお話しを聞いたことがあります。子どもから、ボク達は何をすればいいですか?との質問に、スタッフの方は、戦争や災害などの支援に直接関わることも大切だけど、みんながみんな直接関わることは出来ないので、まずは世界で何が起きているのかをきちんと知ることが大切です、と仰っていました。ほんと、そう思います。現実にひしがれてしまうこともありますが知るからこそ、考えることが出来るんだなぁと思います。また、ダライ・ラマ法王の講演会では、あるお母さんから「ひどい事件ばかり多く起きていて、それを子どもにどう説明すればいいのでしょうか」と相談がありました。「悲しい事件も多いけど、素晴らしこともいっぱいあることを忘れてはいけません。マスコミは素晴らしいことも、もっと報道するように」と仰っていました。(来月6日にダライ・ラマ法王講演会あり)
悲しみは悲しみを増幅させ、憎しみは憎しみを増幅させ、喜びは喜びを増幅させ、幸せは幸せを増幅させるとつくづく思います。世界の現実に目を向けると同時に、ブータンの地でささやかな幸せを作っていきたいと思っていますよ。

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