2008年10月30日

身体性の叡智

ちょっと不思議なことがありました。今週月曜、会社の入っているビルを眺めながら、フトあの階段から落ちたら死ぬだろうなって思いました。今日分かったのですが、前日に女性が身投げしたそうです。偶然かもしれませんが、なにかを感じとったのかもしれませんね。昨日、神社の方が御祓いをして下さいました。もし、その方と出会ってお話が出来ていたら・・・なんて悔しい思いがします。ご自身もですが、自殺は家族をも殺すことと同じなんですよ。お母様の気持ちを思えば悲しくって仕方がありません。日本の自殺者数は異常過ぎです。日常茶飯事になってしまいました。ブータンのGNH研究所の所長で、日本で暮らした経験もあるカルマ・ウラ氏は自殺について「日本人は物事をつきつめて考え過ぎる傾向にある」と言及しています。
私は彼といるとたまに、のんびりしていて、考えが甘いよなぁ~と感じることもあるのですが、味方によってはこれも良いことだなぁと感じるようになりました。合理性や結果の良し悪しばかりを気にするクセがつき、自分で自分を苦しめることがありますね。仏教の教え“中道”は、対立し矛盾する二つの極端な概念に偏らない自由を意味します。自分が苦しいなって感じる時には、どうも極端になっている場合が多いように思いますね。今日、ボスと“身体性”について少しお話しました。どうも最近は自分のことだけしか考えられない人が多いように思えます。もう日本の風景になっていまいましたが、救急車が来ようがみんな平然と信号を渡ります。その場を早く走りさろうとか、止まって車を行かせようとか一切しないのです。走るのが恥ずかしいからでもないようです。救急車も事故を起こさないようにゆっくり交差点に入るのですが、けたたましいサイレンは、もう意味をなくしてしまいました。一秒でも早く病院に着かせてあげたいと思いはそこにはありません。自分のことだけしか見えない人が増えてしまっているんですね。自分は自分、他者は存在さえしない状況になってきています。これらの要因として、身体性の欠如があると感じます。自分の中に他者があり、他者の中に自分があるという、身体性の持つ叡智が失われつつあると感じました。
明日の早朝、いよいよダライ・ラマ法王が到着されます。最近、なんども夢に登場されてる状況ですので、ドキドキです。法王さまからのお智慧を、皆さんとシェアできればと思っています。

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