2008年10月13日

美の伝承

今日は日本舞踊の発表会を見て来ました。舞いはもちろんのこと、何をとっても美しい世界でした。衣装の他、手先や目線などの所作、音や間合いなど、さまざまな要因で“美”が生み出されます。その何かひとつでも欠ければ究極の美は生まれないでしょうね。このために大変な努力があるだと思います。教科書さえ読めばその技術や能力がつくものではないですね。ここにこそ“文化”の素晴らしさがあると思います。師匠や先生などのお手本となる方がいて、身体を使って技術を習得し、それと共にその魂まで受け継ぐんですね。簡単には生み出せないところに“美”は存在するんだなぁと感じました。継承する文化が美しいのは日本だけではなく、世界共通なのだと思います。ブータン文化の代表格としてツェチュというお祭りがあります。私はまだ見たことはありません。祭祀ですのでお寺の行事です。僧侶たちが色鮮やかな衣装をまとい仮面をつけて踊ります。このツェチュはブータン国民の最大級の楽しみで、女性は選りすぐりのキラを着て、お洒落して行くそうです。お祭り自体も素晴らしと想像できますが、見物人を見るのも楽しそうですね。
文化も環境も人の努力なしでは守りきれないのだと感じます。美しさとは人を含む様々なものを大切にし、畏敬の念もあって綿々と続くのだと思います。だからこそ文化は無くしてはいけないのだと感じました。私はブータンに行ってもブータン文化と同じくらい、日本文化を大切にしたいと思いましたよ。

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