2009年9月28日

介護施設も

テレビで面白い老人介護施設(デイサービス)を紹介していました。普通、建物をバリアフリーにしますけど、そこはバリア“アリー”なんだそうです。介護が必要な人に合わせてしまうと、益々もって身体が弱まってしまうので、その施設では逆の方向にさせていました。普通、食事はトレイですべて職員が運びますが、食器におかずを盛ることも自分でやり、出来ることはお年寄りにさせ、どうしても出来ないことだけを職員が手伝います。杖は入口に預けてしまい、施設内では2階のカラオケに行くのに、わざと階段を使います。1日のプログラムも決まったものではなく、その日何をするかは、利用者が決めます。なのでカラオケで歌い放題、みたいなのだって有りでした。そこでは個々に夢を決め、それに向かって色々と計画を立てます。紹介されていたのは、杖をつくお爺さんが、昔やっていた釣りをして、釣った魚で奥さんに料理してあげる、というものでした。最初は無理と思っていたお爺ちゃんも、掛かる費用などを、施設内で使えるお金ユーロならぬ“ユーメ”を貯め、準備していきます。ユーメは例えば施設内でタオルのたたみのお手伝いをしたりして、バイトのように稼げます。夢を持つことで、お爺ちゃんの生き方が変わって行きました。杖を欠かせなかったのに、夢を叶えていくうちに体が良くなり、杖とはおさらばしていました。こんな介護施設があるなんて、すごくビックリです。もちろんそうそう簡単にはいかないし、危険もあることはわかるけれど、やれないことはないんだな、と感じます。環境の取り組みと同じように、やれば出来るのかもしれませんね。

さて、何度かお伝えしている「聖地チベット展」について、ダライ・ラマ法王事務所が日本の皆さんへ、コメントを出しました。この展示が有難迷惑であることが書かれています。ご一読ください。
(写真:ブータンのお年寄りはチョルテンを何時間も周って、足腰が自然と鍛えられるんですね)

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