2009年7月13日

ブータン映画2

サントリーとキリンの統合ってスゴイですね。両社に友人がいるので反応を聞いてみたいです。キリンレモンとなっちゃんが一緒になる感じですかね。混ぜたらおいしそう。キリンは三菱グループだけど、その後ってどうなるんでしょうか(マニアックだけど)。さて、今度は大家さんの家でブータン映画を観ました。今度こそはマシかなぁと期待してみましたが、すごい後味の映画でした。ストーリー的にはちゃんとしていましたが、内容がすごかったです。ここでちょっとご紹介。

クエンセルという新聞社で働く一流記者は、毎日、パーフェクトな女の子を求めて軟派したり、夜はクラブなどに出かけ、探しています。そこに理想の女性が現れますが、声を掛けられず…。女性は他の男性と消えてしまいました。しかし、その後も彼女に会いたくてその店に何度も通います。やっと会えるのですが、彼女の正体はコールガール。そこでお金を払ってデートしてもらうことにします。彼女がドラッグをやっていることも分かり、年齢を聞けば23歳と若く、なんでそんな商売をしているのか、止めた方がいいと説得しますが、そうは簡単にいきません。お金を払ってデートを繰り返しているうちに、そんなにお金が欲しいならと、彼は彼女がどうして売春婦になったかという生い立ちからの理由を記事にするからと提案します。とんでもない金額を提示してきますが、彼は彼女を好きなので、支払うことにします。彼女も彼が他の男性たちと違って優しく自分のことを思ってくれるので、徐々に心を開いていきます。その生い立ちが酷かった…。お母さんが亡くなり、プジャをするために借金をします。お父さんは実の父ではなく、飲んだくれでどうしようもありません。お金を借りている人は頻繁にお金を返すように言ってきます。農家なので、そうそう簡単にはお金ができず、弱みを握られてレイプされてしまいます。泣く泣くつらい生活を送りますが、今度は義父に襲われそうになり、家を出てティンプーで稼ぐ覚悟を決めます。街まで行くお金はないのでヒッチハイクし、途中で寝てしまった所、また襲われそうになり、荷物も置いたまま必死で逃げ切ります。そこへ偶然通りがかった車に助けられ、お金持ちの車だったのでメイドとして雇ってもらうことになりました。そこの家のダショーと呼ばれる偉い人が、言い寄ってきて、断り切れずに言いなりになってしまいます。ある日、奥さんにバレ、追い出されてしまい、職を懸命に探します。しかし、そう簡単には見つかりませんが、ホテルの掃除婦として働き出します。支配人に指定された部屋を片付けにいったところ、今度は支配人にレイプされてしまいます。そこで初めてお金を渡されます。もちろん投げ捨てますが、その後、支配人は同じように別な男を仕向け、彼女を売春婦として仕立てていきます。もちろん彼女はそんな気はなく抵抗しますが、いかにも弱そうで、言いなりになるしかありません。そして彼女は自然と売春婦としての仕事を職業としていくことになります。ドラッグもして自暴自棄な人生を送っているところに、クエンセルの記者に出会うのです。

話はまだまだ続きますが、最後はハッピーエンドでした。大家さん一家は特に何も言わずに観ていたので、これがまったく嘘でありえない話ではないんだろうなぁと思いました。実際、新聞には結構、レイプ事件が載っています。日本ではレイプは新聞ネタにはなりませんけどね。どこにいったってこういったことってあるんだなぁと思います。ブータンに住むみんなが仏教に帰依しているとは限らないし、帰依したところで事件を起こす人はいるでしょうし。ブータンが必ずしも幸せだけ、とは言い切れないのは、ごく自然のことですね。世界初の禁煙国として注目されていたブータンですが、これは店でタバコを売ってはいけないといもので、吸っていけない、というものではありませんでした。なので、吸っている人は結局、闇で買うことになり、お店もこそっと販売していました。結局、この法律は無駄だということになり、販売はするけどタバコ税を高額にする、ということに方向転換するようです。

今日も朝は快晴。この時期のブータンはどこを見渡しても最高ですよ。

2 件のコメント:

ta-ra さんのコメント...

なんかアダルトですね、お隣の映画大国インドの影響もあるのでしょうか。

T&M さんのコメント...

シーンなどは出てこないし、当然のように歌と踊りが入るところはブータンらしい気がします。最近の映画やブータン人のダンスなどみていると、インドの影響は大ですね。その割にはインド人差別があるような…。単純であり、複雑なブータン人、という感じです。