2009年6月15日

ニョキ

昨日は彼とジュミと野菜市場へ買い出しに行きました。ブータンの野菜市場は大きく、ただ売っているものの種類は多くありません。大きな市場は小さく区画され、そのひとつづつを農家が借りて、商売をします。大概、作れるものは決まってきますので、同じようなものを1020種くらいの野菜をどこもが同じように売っています。なので、買うものによって店を変えることになります。たとえば、今日は人参が欲しいと思ったら、出店しているお店をぐるりと回って、出来具合や新鮮度などを見て買うことになります。当たり外れがあるので、目利きにならないといけませんね。市場の帰り、ブータン郊外へドライブに行きました。私の好きな北の森の方や、展望で有名なBBSタワー、南の山の方までグルリとブータンの街を見下ろす感じで周りました。首都ティンプーは東京と変わらないように住宅が密集していますね。とにかく車が多く、オートマではなくマニュアル車なために坂だらけのブータンでは曲がり角でもいちいち停止はしません。一度停まると発車が大変なので、停車せずにうまいこと車の間に入りこむ感じです。日本と同じ左側通行ですが、運転方法が全く違います。昨日だけでも3台事故車を見ました。止まらないんですから、事故が多いはずですね。今日も大家さんとジュミを学校に迎えに行きがてら、BBSの展望へ写真を撮りにいきました。写真を撮っていたら、崖って言えるくらい急斜面からオジサンがニョキッっと出てきたのでビックリしたら、カルマ・ウラさんでした。ブータンの知能と言える方で、私がブータンに興味を持って旅しようときっかけを作ってくれた方です。日本の自殺者が年間3万人を超えることに対し、「日本人はものごとをつき詰めすぎる傾向にある」と仰っていたのが印象的です。GNH研究の代表者です。ブータン人の大らかさや、いい加減(良い加減)もお手本になるでしょう。きっとエクササイズも兼ねて巡礼でもしていたのでしょう。にょっと出てきた瞬間に顔が輝いていたのですぐにわかりました。展望の帰りにはブータンの国獣であるターキンがいる動物園に寄りました。鳥たちがさえずりとても静かなところで、幸せそうに草をムシャムシャ食べていましたよ。

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